私が一番理想とする男性が「仮面ライダーバース」こと伊達明だという話は前に致しました。

伊達さんは片想いされるエピソードは有りますが、本人はいろんな意味で命懸け真っ最中なので恋愛どころではなく、誰かとくっつくとか全く無いです。

仮面ライダーは一応子供番組ですが、恋愛要素が全く無い…わけではないです。昭和ライダーでもＸライダーなんかは最初から恋人がいました…不幸な結末を迎えるけど。

平成ライダーでもちょこちょこ有ります。でも主人公に恋愛エピソードがあるのは少ないです。フォーゼの弦太郎の相手は宇宙生命体、鎧武は一応恋愛感情有りのあの結末？ ウィザードは恋愛というより兄妹って感じ…こちらも人間ではないしな。普通の恋愛で普通の結末だとドライブだけかな？ あれも割りと唐突にくっついたけど。

恋愛エピソードは圧倒的にサブ・ライダーが担当してます。

「アギト」のギルスは恋人に裏切られ、「龍騎」のナイトは恋人の為に戦っている、「555」のカイザはヒロインに異様なまでに執着し、「ブレイド」のギャレンは相手の死の間際に自分の感情に気づき、「響鬼」の威吹鬼は片想い轟鬼は上司の娘から押せ押せ、「電王」のゼロノスはそもそも彼と婚約者の物語と言っていい、「キバ」のイクサは過去イクサは子供を作り現在イクサは結婚、「Ｗ」のアクセルは結婚、「フォーゼ」のメテオは学生なので可愛いものだけど恋愛エピソード有り、「エグゼイド」のブレイブは恋人の命の為、「ビルド」のクローズも恋人を取り戻す為に…戦う。

いや〜多いね、やっぱり。主人公が恋愛結婚するドライブが異常に見えてくるわ。

そんなサブ・ライダーの恋愛事情の中で私が好きなカップルについて語ります。

仮面ライダーアクセル・照井竜。警察キャリア、階級は警視。家族を殺した「Ｗのメモリの持ち主」を探す為に「超常犯罪課」を設立、課長となる。

怨念に凝り固まったアクセルの前に立ち塞がったのが「鳴海探偵事務所」所長・鳴海亜樹子。後の照井の妻。

仮面ライダーメテオ・朔田流星。高校生。親友の命を救う為、仇を討つ為に真相を探るべくフォーゼ・如月弦太郎の通う天ノ川学園に潜入する。

フォーゼを疑い攻撃するメテオの前に立ち塞がったのが弦太郎の仲間「仮面ライダー部」の一人・野座間友子。５年後を描いた映画では恋人同士。

そう、この２組には共通点があります。「臨戦体勢の仮面ライダー」の前に立ち塞がる女の子。

男でも普通出来ないです。一歩間違えば自分が死ぬわけですから。しかし２人は違う。仮面ライダーだろうが何だろうが、間違っていると思ったら怖くても身体を張って止める。

私はどちらの時もその瞬間「あ、この２人くっつくわ」と思いました。

自分が照井や朔田だったら、その時点で彼女たちは「特別な女の子」ですよ。たぶん照井も朔田も同じじゃないかな。すぐに恋愛感情に発展はしなくても、ずっと自分の中で他の女の子とは違う存在。

また特に堅物キャラな２人がってところが面白いと思います。照井は最初から亜樹子を「所長」と呼んでますが、なんと結婚してからも「所長」呼びです。亜樹子はそれが不満なのですが、頑なにそう呼んでます。２人の間に春奈という娘が産まれ、照井はもうクール・キャラはいったい何処へ？レベルにデレデレのパパになりますが、それでもまだ妻を所長と呼んでます。なんなの照井竜（笑）。

照井と亜樹子は家族をドーパント（Ｗ世界の敵怪人）に殺された身の上です。ちなみに亜樹子の父・鳴海壮吉を演じるは吉川晃司さん。テレビ放送中はあまり恋愛描写がなかったのに、すぐ後の映画でいきなり結婚式で驚きましたが、家族を失った者同士が早く新しい家族を持ちたくなるのは自然な流れなのかも…と納得出来ました。

朔田流星の方は。最初は友子のことを心の中で「ゴスロリ女」とか呼んで、苦手意識を持っていました。まあ高校生ですからねえ、他にやるべきことの有る男の子がそうすんなり恋心に忠実にはならんでしょう。

友子の方も最初は弦太郎さんの敵？と警戒してますし。弦太郎は友子にとっては恩人。恋愛とは違うけど、尊敬する先輩なのです。

次第に距離が縮まり、なんとなく良い雰囲気にはなりますけど、それでもなかなか進展しない。朔田の元いた高校の同級生登場で友子動揺。友子が拐われた時、友子以外も一緒に拐われたのに朔田は「友子ちゃん！」しか言わない。いやいや高校生の初々しい淡い恋におばちゃん恥ずかしいやらトキメクやら。

やっと最終回でお互いの気持ちに素直になりかけて、小説版でちゃんとくっつき、５年後は朔田はインターポール、友子はファンタジー作家と離れて暮らしてはいるものの恋人関係は続いています。

こんな感じで、仮面ライダーにも「恋バナ」があるのですよ。悲恋に終わることも多いですが、ハッピーエンドもあります。私、恋愛物は読まない観ないんですけどね、不思議な話です。

戦隊にも「ジェットマン」だけじゃなく恋愛話はありますよ！ その話はいつかまた。

出歯亀の女Ｓ・不二子