窓の外から猫の声🐈🐈🐈

2.5次元とか特撮とか。漫画や小説。平野良と望海風斗。

美弥さんに思いを馳せる

とても難しい問題で、このブログに書くか否かかなり迷いました。

妹とはよく話します。でももし誰かを責めるような内容になってしまったら、このブログの趣旨から外れてしまう。今も迷いながら文章を打っています。


私は美弥さんにトップになっていただきたかった。お若い珠城さんの後が無理なら上級生の紅ゆずるさんの退団が発表された時に「紅さんの後に星組で」と思いました。

しかしそれも叶わず2番手のまま退団に。以前ファンの方の御心を心配した記事は書きました。怨み憎しみは有るかもしれないけれど、自身が辛いだけだと。

2番手を切るべきではない…それは今も同じ考えです。特に人気のある方を切るのは劇団の為にはならない。

トップスターすら短期で切るのは危険が大きい。過去、久世星佳さん・高嶺ふぶきさん・匠ひびきさん・香寿たつきさん・絵麻緒ゆうさん・貴城けいさん・北翔海莉さん…他にもいらっしゃるかな? この方たちを切った後、もちろん問題のなかった組もありますが、おおよそ客入りは落ちたと感じます。

少なくとも「ベルばら」初演以降の宝塚で2階席クローズになったのは高嶺さんを切って轟さんをトップにしてからです。ずっとただの噂だと思っていたら本当だったのには驚きました。

匠さんはもし一作退団でなかったとしても、髄膜炎発病のせいで退団を余儀なくされていたかもしれません。

貴城さんは私は下級生時代しか知らなかったので、一作退団と聞いて耳を疑いました。人気なかったのですか? 何故だろう…下級生の頃は有望だったのになあ。

北翔さんはもっと早くにトップにすればよかったのに。霧矢さんの後に月組でトップくらいでよかったと思うんですけどね。

それでもトップになれただけ、彼女たちはマシだろう…そう考えてしまうことでしょう。


私が知る限りで2番手のまま退団された方は、寿ひずるさん・山城はるかさん・朝香じゅんさん・彩吹真央さん…そして美弥るりかさん。

それぞれに事情も違えば同じ2番手といっても立場は異なる。例えそうであってもファンの「トップになって欲しかった」という思いは同じです。

結婚の為に自ら退団を望んだ寿さんですら、後に「やっぱりトップになっておけばよかった」とおっしゃっています。やっぱりトップスターという玉座は大きな物なのでしょうね。

私は詳しくは存じ上げないのですが、美弥さんはとても人気があるのだとか。お茶会などは珠城さんより人数が多いと伺いました。

それは期待してしまいますよね…。況してや植田紳爾・小林公一という「私情主義」理事長の時代ではなく、営利主義の小川理事長の現在ならば。

美弥さんが何故トップになれない(或いはならない)のかーーそれは私には分からない、と申し上げるしかありません。何の事情も知らない私がああだこうだと勝手に理由をつけても意味はないだけでなく、失礼な行為であるように思います。

ただ、「もしこうなら…」という妄想ならすることがあります。


もし今美弥さんが研11〜12くらいだったら。もし美弥さんが歌かダンスの名手だったら。事態は全然違っていたことでしょう。

私は望海風斗さんの大ファンですが、もし望海さんがあれほど歌が上手くなかったら…トップになっていなかったかもしれないと思います。元々持ち味が別格風味の望海さんです。あの歌唱力がなければ、劇団はトップにしようと思わなかったかもしれません。そうしたらもしかしたらトップになっていたのは美弥さんだったかもしれない。

もし紅さんが「スカーレット・ピンパネル」で新公主演していなかったら。ひょっとしたら今頃星組トップに美弥さんがなっていたかもしれない。

今研11〜12だったら美弥さんは期待の中堅です。これはこれでスターひしめく95期の中で熾烈な闘いだったかもしれないけれど。

また、美弥さんが歌かダンスが飛び抜けて出来る方だったら、望海さんのように遅めではあっても何処かの組でトップだったかもしれない。

「かもしれない」「かもしれない」……ファンの方には怒りを通り越して虚しい響きにしかならないことでしょう。


自分のファンが望むなら、それに応えたい。そう考えるのが人情というもの。美弥さんも何も喜んでファンの願いを裏切りたいと思ったわけではないと思うのです。

期待に応えられないというのは辛いことです。私がかつてファンだった方はノイローゼになりました。切られることが決まった東京公演の時、寮で夜中に叫び声を上げて苦しんでいたと下級生の方にお聞きしました。それでも最後の日は笑顔で去って行きました。


誰もがトップスターを狙えるわけではない。まず新人公演で主演を取らなければならない(朝海ひかるさんは例外中の例外なので参考になりません)。バウやドラマシティで主演して評価を得なければならない。人気も実力もある程度なければならない。

新公主演経験者の全員がトップになれるわけではありません。人気や実力も目に見える数値化されるわけでもない。

何故トップになれるのか。

何故トップになれないのか。

一介のファンに過ぎない身に何が分かりましょう。それこそ理事長に直接訊くしかありません。答えてくれるとは思いませんが。いや、ひょっとしたら理事長にすら分からないのかもしれませんよ?

宝塚の人事は厚い厚いカーテンの向こう側。そのカーテンを切り裂くことは不可能です。


美弥るりかさんのトップ姿を観たかった。それは本音です。けれど、今は美弥さんが「宝塚に入ってよかった」と思えることが一番大切なように思えます。辛い思いは全部置いていって、晴れやかに卒業して行かれることを願わずにはいられません。


不二子・美弥さんのお好きな芍薬を添えて

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