窓の外から猫の声🐈🐈🐈

2.5次元とか特撮とか。漫画や小説。平野良と望海風斗。

「路線」じゃなきゃダメ?

路線とはトップへと続く路…なのでしょうけれど、そりゃあね。

でも宝塚の舞台は路線の生徒さんだけで築き上げられるものではない。たくさんの非路線の生徒さんや路線候補の生徒さんによって創られるのです。

私がこれまでにファンになった生徒さんは路線の方もいれば非路線の方もいらした。その時その時で楽しく応援していたし幸せでした。いや、楽しくというなら路線でない生徒さんの時の方が楽しかったように思えます。

滅多にお名前を挙げることはありませんが、今回は挙げましょう。


新城まゆみさんが大好きでした。前にも書いたかと思いますが、「哀しみのコルドバ」初演のリカルド・ロメロを演じた方です。

私が初めて観た新城さんはテレビで観た「ベルサイユのばら〜オスカルとアンドレ編」のジェローデル。この時は「声の高い人だなぁ」くらい。生で観劇したのが「うつしよ紅葉」「ノバ・ボサ・ノバ」。新城さん研9の年。

既に路線ではなかったと思います。確か新人公演主演経験はここまでなかったはず。中堅として活躍している感じでした。まだファンにはなっていません。

研11の時に「風と共に去りぬ・スカーレット編」の東京の新人公演でレット・バトラーを演じます。研11ですよ? スカーレット役の北原千琴さんも研8です。証拠は以下。

昔はちょくちょく新公が2回あったりしました。この時も2回。スカーレットは研9の宝純子さん、バトラーは研7の寿ひずるさん。

当時は研7以下縛りはなかったんでしょうかね? あまりよく覚えていません。しかし写真でしか観てはいないのですが、このバトラーがお二人とも好評。でもまだファンじゃない。

この後、新城さんは星組に組替えになります。その最初の大劇場公演。「アンタレスの星」(原作・『モンテ・クリスト伯』)のヴィルフォール検事総長役で私は一気に新城さんのファンになりました!

悪役ではありますが、色気があって端正でとてもカッコ良かったです。新公のバトラー辺りから蕾が開き始めた「美中年」という花がヴィルフォールで一気に開いた感じ。もうめちゃくちゃ好きになりました!

トップになるとかならないとか、どうでもよかった。カメさん(新城さんの愛称)に夢中でした。

その後新城さんはまた花組に戻り、更にまた星組に。研16で星組副組長に就任されました。完全に美中年としての地位を確立していた新城さん。脇の要として大活躍でした。ちなみに「哀しみのコルドバ」のリカルド・ロメロは研18の終わり頃です。

望海さんはロメロさんもですが、「小さな花がひらいた」でも新城さんが演じた大六をやっています。縁がありますネ。

正塚先生のデビュー作「暁のロンバルディア」のクレマン伯爵は痺れる程かっこよかったし、「ロンリー・ハート」の峰さを理さんのパパ・バード役も最高に素敵なパパでした。

このままずっと組長〜専科へと居てくださると思っていたら……研19で退団。

もうショックでショックで。何より新城さんの確立したジャンルを引き継ぐ人がいないのが悲しかったです。唯一無二の完全なる美中年。美しさと渋さと色気を併せ持った脇役が今も見つかりません。

新城さんの退団はショックでしたが、後にご結婚されたと聞いて、「幸せになられるならいいか…」と思いました。


どうでしょう? 路線か路線でないかなんて、ファンになることに関係ないと思いません?

私は新城まゆみさんのファンでいて幸せでした。新城さんの男役が大好きでした。悪役も老け役も大好きでした。ファンになるのに路線かどうかなんて考えない。

路線って…むしろ不自由ですよね。平成も終わる現代なんてSNSとか便利だけど面倒なものまであって。私は今はこのブログだけです。TwitterもInstagramもアカウントは作りましたが、全く活用していません。時間に追われるようでしんどいです。

望海さんのファンになった時には既に2番手だったから、もちろんトップになって欲しかったし実際なってから幸せ幸せです。でももし望海さんが新城さんのようなお立場だったとしても私はきっとファンになっていました。望海さんはいろいろと新城さんを思い起こさせます。もしそうなっていたら…望海さんは専科まで居てくださったかなあ?


亀の上にも3年・不二子

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