窓の外から猫の声🐈🐈🐈

2.5次元とか特撮とか。漫画や小説。平野良と望海風斗。

インド倶楽部の謎

有栖川有栖さんの新刊「インド倶楽部の謎」を読んでいます。

買ってからすぐには読まず、しばらく他の本に寄り道していました。すぐに読むのはなんだかもったいない気がして。

有栖川有栖さんはデビュー作「月光ゲーム」からのファンです。今年で何年かは数えてないので分かりませんが。リアルタイムでデビュー作が書店に並ぶのを見ていたようなものなので、氏の作家人生=私のファン歴となります。

あの頃年上だった江神さんが今では遥か年下。あ、江神さんとは「学生アリス・シリーズ」の探偵役の登場人物です。「作家アリス・シリーズ」がサザエさん空間になったのと違い、こちらは普通に時間を経過していくので作中はずっと昭和です。

世間的にはドラマにもなった「作家アリス・シリーズ」の方が有名かと思いますが、私は未だに有栖川有栖といえば学生アリスと思うほどに江神さんのファンです。というか憧れですかね? 江神さんより若かった私には江神さんのような人が身近にいたら…とひたすら憧れていました。

もちろん「作家アリス・シリーズ」の探偵役、犯罪社会学者・火村英生も大好きです。作品数は火村物の方が圧倒的に多いので、いい加減こちらに慣れても良さそうなものですが、何故か火村英生の産みの親が有栖川さんであることに未だにピンときません。


江神さんは香川照之さん、火村は斎藤工さんで映像化されてますが…100%悪かった、とは言いません。言わないけど、文句も山ほど出てくるよ! って感じですかね。

「双頭の悪魔」は有栖川有栖さんの最高傑作と今のところ言われている作品です。私はレンタル・ビデオで見つけて観ました。香川照之さんは江神さんとはシンクロ率0%ですが、江神さんだと思わなければそう悪くないし、作品自体も丁寧に作られていると思います。まあまあってところ。

火村の方は…ああ〜なんだろう、作り手がアリスや火村に愛情を持ってくれているのか否か、測り難いのです本当に。

小説で読んでいてもアリスと一緒にツッコミを入れずにはいられない火村のファッション・センスとか、映像化したらツッコミすら入れられないような気もするし…だからそこら映像映えを優先して良い気もする。

でも…火村の犯罪への徹底した姿勢を違えたのは万死に値すると思います。

まあ、そもそもテレビに期待する方が悪いというべきでしょうけれど。


腹を立てるのが分かっているくせにドラマ化されたら観る、そしてやっぱり怒る。

怒る為に観るようなものですね。

「インド倶楽部の謎」半分ほど読み終わりました。読了するのが惜しくて、ふとブログ更新しています。

もう少し長く、作品世界に浸っていたくて。

いつか火村が「ヒトを殺したいと思った事がある」話を読めるのか、永遠に謎のままなのか……。

どちらでもいいのかもしれないなぁ。

不二子

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