窓の外から猫の声🐈🐈🐈

2.5次元とか特撮とか。漫画や小説。平野良と望海風斗。

fffーー01

東京公演が始まって、ようやく望海さんのさよなら公演と向き合う心構えが出来てきたように思います。

思い出し思い出し少しずつ書きます。


最初に担当が上田久美子さんと知った時は「歌少ないのかな…嫌だな」と咄嗟に思いました。

『星逢一夜』『神々の土地』のイメージが強くて、この人はあまり歌を入れない演出家さんなのかと。

それが覆されたのがまず良かったです。別に望海さん=歌ってわけじゃないけど、やっぱりたっぷり歌って欲しいのが本音でしたから。


5回+ライブ・ビューイングを観ることが出来ました。

阪急交通社×2

JCB

セディナ

イープラス

一公演を除き貸切公演ばっかりです。望海さんのファンクラブはおろか宝塚友の会にも入っていないので貸切頼りの観劇でした。セディナもJCBもイープラスも初めて当たったんですよ。嬉しかったなあ。


さて作品。私は結果的には好きになりました。最初に観た時はちょっとピンと来なかったけど、3回目くらいかな? 胸にストンと落ちてきました。

「ああ…好きだなあ」

そう思ったらこの作品がとても愛おしく感じられて、これが望海さんの宝塚最後の男役芝居で良かったと思うようになりました。

最後に真っ白なお衣裳で銀橋を渡られた瞬間に涙がポロリ。退団を実感しました。

望海さんなんて美しいのだろう。神々しくも輝かしい。退団される方って本当に美しいです。望海さん以外の退団者の方々みなさん美しい。

なんやかんや感情の揺れ動きはありましたが、最終的に「良い作品だった」と思えて私も幸せです。


オーケストラがいない分オケピを使ったり盆は回る回るセリも上がったり下がったり。なかなかに複雑な舞台機構の使い方。その緻密さにまずビックリ。

アレは頭の中で「こうなってああなって」と考えているのか、模型か何かで動かして試行錯誤しているのか? なんか上田久美子さんって頭の良い方だから全部脳内で完結するのかなとか思っちゃったり。他人に伝える時はさすがに模型の出番だと思いますけど。

オーケストラが生でないのは本当に残念で、なんだろう…録音の音がのっぺりして聴こえて、広がりを感じなかった。つくづくと残念です。

その代わりに組子や望海さんがそこで演奏してましたが!

東京では音が小さくなったらしい爆音とか、オーケストラが無い分頑張りまっせと言わんばかりでした。耳がちょっと痛かったです。


とっても正直なことを申しますと、私ベートーヴェンの作品の中で別段『第九』が好きってわけじゃありません。だから「これが本当に書きたかった曲」と言われても「はあ?」って感じです。

日本人って何故か第九好きですけど、私はあんまり…って人には今ひとつピンと来ない。ここが致命的って程ではないにしろ響かない可能性はあります。それがストンと胸に来るまで3回めまでかかった理由の一つかもしれません。

でも駄作だとは感じませんでした。実験的で面白いなというのが第一印象でしたから。

盆やセリを使うの好きなのですよ。舞台転換が速やかであればある程気持ち良く観劇できます。だから今回はそういう意味ではとても楽しい。覚える生徒さん達は大変でしょうけれどね。

駄作だという声も聞こえてきます。まあ感想は人それぞれ、他人の評価は気にしません。全ては「私にとって」「どうであるか」。

私は気に入りました。まあ〜〜〜明るい作品がよかったなあ…なんて気持ちも少しはありますが、でもコレって望海さん以外の方に出来る気がしません。その意味では正しく「望海風斗のサヨナラ公演」なのかな。


望海さんが銀橋の中央にいて、上手に彩風さん下手に彩凪さんが登場した時の高揚感たるや。何の涙なのか自分でも分からない雫が頬を垂れました。身体が痺れて頭がクラクラ。

ああ、望海さんの雪組が好きだ。大好きだ。

謎の高揚感に酩酊し、改めて自分の中の「好き」が爆発しました。

それが再確認できただけでも価値のある作品だったのかなあ?


パンよりもご飯!な不二子

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