窓の外から猫の声🐈🐈🐈

2.5次元とか特撮とか。漫画や小説。平野良と望海風斗。

天海祐希という存在

女優さんとして有名な方ですし、特に宝塚ファンなら知らない人はいないと思いますが…。

在団期間が短いので宝塚時代の天海さんを生で観た人は限られているかもしれませんね。

それでも天海さんに憧れて受験した生徒さんは多いでしょう。望海風斗さんもその一人ですしね。

天海祐希さんは初舞台生紹介の写真が宝塚グラフに掲載された時点で、殆どの宝塚ファンが「あ、この子トップになるわ」と確信したと思います。中には音楽学校入学式の段階でそれを感じた人も。もちろん私も彼女を見た瞬間、100%の確信を得ました。

とはいえまさか研7で就任するとまでは読めませんでしたけど。

私は青田買いの趣味はないので、天海さんにそれほど興味はなかったのですが、研1での新人公演主演が決まってからの狂乱は側から見ていて痛ましいものがありました。

それが発表されるまでは天海さん、わりと笑顔でファンに応対してたんですよ。普通の下級生でした。信じられない? でも私は実際に見てます。ニコニコしてる可愛い研1さんでしたよ。

それが一変した。

天海さんのお顔から笑みが消え、バリアーのように「私に近寄るな話しかけるなオーラ」を放つようになった。

それでも群がるたくさんの人々。

身の危険を感じる程の熱狂。

当時の月組トップ剣幸さんが特例で会を作らせ剣さんが選んだ代表さんを付けた。それで天海さんを守ってくれたわけです。

会、つまり今話題(笑)の私設 FC です。FC は確かに問題もないではないけれど、あの時それを与えて守ってあげなければトップスター天海祐希は存在しなかったかもしれません。

人気トップさんになりましたよ現実に。でも私は劇団は天海さんの育成を間違えたと思っています。

「宝塚の男役」として、私には彼女は足りないものだらけだったように感じられました。それでも絶大な人気を誇っていたのですから、余計なお世話でしょうが。

宝塚らしからぬナチュラルさは、まあ個性の1つとして有りかもしれない。しかし私には男役にも役にも見えなかった。常に天海祐希そのもの。それが悪いわけでもないけれど、私の好みではなかったなあ。

そして最大のデメリットは下級生が天海さんの真似をするようになったこと。あのスタイルは天性のスター性あってのもので、天海さん以外はやってはいけないのです。天海さんの真似をしても天海祐希にはなれない。

「天海祐希」は後にも先にも天海さん唯一人なのです。

もし彼女があんな抜擢を受けず、普通のペースで普通の路線として育っていたら、どんな男役に成長していたのだろうか?

タラレバは不毛だけど…。研1の彼女にあんなにファンが不躾に群がらなかったら、彼女はずっと笑顔でいられたのかな…。


天海さん級に早期に抜擢されたトップスターさんは他にもいらっしゃいます。例えば汀夏子さん。

ラインダンスに参加したのは初舞台のロケットのみ。研2でいきなり2番手レベルの大役。その後もずっとスター扱いで同期と親交を深める暇もなかったとか。

汀さんは熱烈な宝塚ファンで、合格出来て以降は少しずつ思い出を作りながら同期と切磋琢磨し支えあい、楽しいタカラジェンヌ生活を夢見ていたそうです。

他人から見たら恵まれたジェンヌ人生だけど、必ずしも本人にとって最良というわけではないのですね。


私が御曹司嫌いなのは彼女達のエピソードも影響しているのかもしれませんね。

初めて大ファンになりFC に入った生徒さんは実は御曹司でしたけど(笑)。あ、でも生え抜きではなく退団するまでに3回組み替えしました。まあファンになった初期は私も小学生だったし宝塚のことも全然わかってなかったですから、御曹司なんて言葉すら知りませんでしたね。

天海祐希さんに継ぐ早期トップ就任を喧伝された珠城りょうさんも、私には育成が追いついていないように見えます。

お顔を拝見するととても美しい。ガッチリした体型も好きな人は好きでしょう。でも実力・人気共に低迷している気がしてなりません。

珠城さんも時間をかけてじっくりと育成していたら、今よりもっともっと素晴らしいトップさんになれたのではないかと…少し残念に思います。

「男役10年」、この言葉は伊達じゃない。若さを売りにするのはアイドルだけでいいじゃないですか?

第ニの天海祐希も第三の天海祐希も、必要ありません。皆んな「第一」の誰か、なのですから。


不二子

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