自己紹介にもわざわざ書くくらい私は『ミュージカル 憂国のモリアーティ』が好きなのです。
原作ももちろん好きですが、今や原作よりも好きと言っても過言ではないかもしれません。
元々コナン・ドイルのホームズ・シリーズから興味を抱いた作品です。
まあ何度も言ってますが私はエラリー・クイーン派だし、アガサ・クリスティーのポアロやミス・マープルの作品群の方が好きなのですが。
それはそれとしてもホームズは全部読んだし(ずいぶん前なのでけっこう忘れてますけど)、愛着はあります。
ホームズ関係の映画やドラマも観ています。
知名度はないですが、『ヤング・シャーロック』という映画の前半がとても好きでしたよ後半は何故かハリソン・フォードが考古学者な映画(タイトルど忘れ)っぽくなって残念でしたが。
ヴィクトリア朝のロンドンって雰囲気ありますよねぇ。実際にあの頃の大英帝国に生まれたくはないですが。
原作だと私はウィリアムが好きで、モリミュだとシャーロックが好き。
ウィリアム役の鈴木勝吾さんのファンの方が「他のキャストのファンでも、モリミュを観たら平野良のファンになってしまう。それくらい平野シャーロックは魅力的」とおっしゃっていました。
私もその一人かな? 誰のファンというわけでなく観たんだけど。一発で平野シャーロックの魅力の虜になりました。
そんな話はまた別の機会に長々話すとして。
現在は凍結されてTwitterから遠ざかっている私ですが、フォローしている人には望海さんのファンや平野さんのファン、モリミュのファンの方々がいました。
それでちょっとだけ困った事があったのです。
言い難いのですが、憂モリのキャラでBL妄想をお書きになるフォロワーさんが少なからず。特にシャーロックとウィリアムですかね。
いや、BLに理解がないわけじゃないんです。物によっては好きな作品もあります。
でもなー。
いや自分のアカウントで何を書こうと他人がとやかく言う事ではない。嫌ならフォローを外せばいい。
でもそれ以外のツイートは見たい。
ジレンマ〜。
私も同じように思えれば良かったんですけど、どうしてもそうは思えない。
原作やモリミュを知らない人にはさっぱり分からない話ですが、私はあの二人の関係に恋愛感情は見出せない。
確かに互いに『特別な相手』ではある。強烈な感情を向けている。
でも『愛情』とはちょっと違うんだな。
ウィリアムには自分の命をかけてもいい程に愛する弟や義兄、仲間達がいる。
シャーロックにもワトソンという親友や家族のようなハドソンさんもいる。実兄のマイクロフトとは微妙な関係だけど。
少なくとも憂モリのシャーロックが恋愛感情を抱いているのは、アイリーン・アドラーだと思うんですよね。
私が憂モリのウィリアムとシャーロックの関係を言葉にするなら、例えを出すなら、『ガラスの仮面』の北島マヤと姫川亜弓のような関係……かな?
互いに大切な人は別にいる。でも互いでなくてはならないモノがある。
『ライバル』というには熱すぎる感情。亜弓さんはマヤが陥れられた時、マヤの知らないところで敵討ちしてましたよね。あれも友情でも、単なるライバルでもない特別な相手に対する行動だと思うのです。
だからって亜弓さんとマヤの関係を恋愛だとは思わないですよね?(そういう二次創作があったらすみません)
もちろん作品を読んで何を感じようと、それは個人の自由。
私がシャーロックとアイリーンに萌えるように、シャーロックとウィリアムに萌えても良い。
良いんです。良いんですけど。
Twitterから離れた生活にも慣れてきました。無ければ無いで、そんなに困りはしないものです。
モリミュが始まると感想を読みたくて検索もする。感想だけなら良いんだけど、けっこうな確率でBL妄想も付いてくる。
これがストレスだった。
「朱に交われば赤くなる」とは言いますが、私は赤くなれなかった。かと言って頑なに「いやいやシャーロックにはアイリーンでしょ」と主張する勇気(?)もない。
モリミュの描き方が原作以上にエモーショナルなせいか、それを助長している気配もある。なんならキャストも。
非常にモヤモヤする。
でもこれも私個人の勝手な事情。
悩ましい。
原作は完結しました。実は『最後の事件』以降はまだ読んでなかったのです。完結したら最初から一気読みしようと思って。
それとなんかシャーロックとウィリアムの関係がBLチックだとチラッと聞いたので躊躇したというのも正直あります。
あ、『空き家』の始まった巻は読んだ。シャーロックとアイリーンのデート(?)に最高に萌えた。
あー、やっぱり妄想は自由だよなあ。
他人のそれにとやかく言うのは駄目だ。
でも、やっぱりあの二人の間に存在するのは恋愛感情じゃないと思うんですけどね。