窓の外から猫の声🐈🐈🐈

2.5次元とか特撮とか。漫画や小説。平野良と望海風斗。

ゆく河の流れは絶えずして

望海風斗さん観たさに宝塚に舞い戻ってきた私ですが、宝塚ファンに戻ったのか?と訊かれたら、

「それは違います」

と答えます。

真彩希帆さんとのコンビも大好きで「幸せ…あの凱旋門が証人よ」ですけど、別に雪組さんのファンでもない。

本当に望海さんピンポイントでファンなのです。

ただ以前は筋金入りの宝塚ファンだったせいでその頃のノリがうっかり顔を出してしまうだけです。


宝塚ファンって私の定義では「贔屓の在る無しに関係なく宝塚歌劇が好き」「贔屓が退団してもまた新しい贔屓を見つけて応援する」人、なのですね。

その意味では、私は望海さんが退団したらまた宝塚から離れる予定なので当て嵌まらない。真彩さんが添い遂げではなく次の方とコンビになっても、やはり観に行かないと思います。

好きなのは飽くまで「だいきほ」コンビです。


宝塚ってのめり込み過ぎず適度な距離を保って観劇している分にはとても長続きする趣味ですよね。特に本拠地たる宝塚大劇場なら生徒さんのFCとかに入ってなくてもチケットはなんだかんだ手に入りますし。

良き趣味だと思います。お芝居やショーの舞台となる国や歴史・人物に興味を持って調べたりしているうちに教養も身に付いたりするし。

学生時代、全然勉強しなくても国語と歴史の成績が良かったのはひとえに宝塚のおかげ。

私が一番好きな歴史上の人物は「藤原不比等」ですが、これもかなりの部分が宝塚由縁。「あかねさす紫の花」で飛鳥時代に興味を持ち、「あしびきの山の雫に」で大津皇子に、そこから鸕野讃良皇女(持統天皇)に、そして芋づる式に不比等へと。

長岡良子さんの古代ロマン・シリーズも当然愛読しており、ドラマか映画か舞台で不比等を主人公にした作品を観てみたいな〜とずっと希望しています。

本当はNHKの大河で、乙巳の変の年に鸕野讃良が産まれた時から始まり、鎌足が中大兄から車持与志古郎女を賜わり史人誕生〜壬申の乱、やがて30代半ばで鸕野讃良皇后の後ろ盾により権力の中枢に躍り出る不比等…なんてのを観たい。

でもな〜天皇家が絡む物語はいろいろと気をつかわなくてはですよね。「平清盛」なんかもいろいろ苦情も多かったようですし。あ、待賢門院璋子・檀れいさんの頭空っぽな美しいお人形さんっぷりは見事でしたよね〜、さすが楊貴妃の生まれ変わり。あそこまでの浮世離れさは宝塚出身の、それも娘役トップまで上り詰めた女優さんならではこそかと。


不比等って藤原氏の真の祖と言ってもいい人なのに、まるで己れを歴史に残すまいとしたかのように史料が少ないのです。もしかしたら天智天皇の息子かもしれない故でしょうか?

扱うのは難しそうだけど、それだけに面白い素材だと思うのですよね。

望海さんに演ってほしいか?

う〜ん、どうだろう…。

不比等はまあ似合うっちゃ似合うでしょうが…真彩さんのお役はどうしましょ。不比等の妻で一番有名なのは県犬養(橘)三千代ですが、登場が遅いし宝塚のヒロインっぽくはない。いや好きですが三千代様、大好き。


宝塚ファンになると良いことがたくさんあります。だから知らない人にはお勧めしたい。

でも私自身は2度と戻りたくない。

きっと私が生きてる間は余程のことがない限り宝塚は存在するし、私が死んだ後もずっと続いていく。

私という一ファンの想いなど関係なく、あの煌びやかな世界は存在を主張し続けていくのでしょう。


まさに、

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし」

なのですね。


不二子

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