遥かなる旅路の果てに
高汐巴さんの主演作品で一番好きな作品です。そして望海さん主演で観てみたい作品の一つでもあります。
実現するとは思っていません。任期には限りがあり希望する作品もたくさんありますしね。出来れば新作をやってほしいし。それに作・演出の太田先生もとっくに退団されてますしね。
全ツならいいかなあ〜とか想像するだけで楽しいです。想像だけね。
ビクトール・サビーニンは正に高汐さんへの当て書きで、ちょっと他の人が演るのは…って役ですが、「望海さんがやったらどんな感じかなぁ」と思わずにはいられない程に魅力的な人物。
「ヒトロフカ(ロシアの貧民窟)の伯爵」の異名を持つ謎の男。貧民窟を掌握しながらも全てに無関心。口癖は「興味ないね」。
そんな男が興味を抱いたのがモスクワ師団長の娘エレーナ。エレーナは大学時代の友人ミハイルに恋をしていたが、ミハイルはオリガと結婚してしまう。
無頼漢のサビーニンをエレーナは毛嫌いするが次第に心が傾いていく。しかし気位の高いエレーナはそれを認めることが出来ない。
また師団長の部下ニコライもエレーナを恋している。
師団長が自殺しエレーナの妹アーニャの恋人アンドレイが革命家として追われる身となったことから、それぞれの運命は悲劇へと向かう…。
クライマックスの五重唱が素晴らしいんですよね〜。めちゃめちゃ高まります。
サビーニンは無気力な無頼漢ですが、実はモスクワの金持ちが使用人に産ませた子で、画家を志すものの出自を理由に道を閉ざされた過去があるのです。それが彼に影を落とし飄々としているのに何処か淋しげな人物に見せています。
アンドレイが助けを求めて来た時に自分の身が危うくなるのを分かっていながら匿ってやる、実は優しさや深い情を持っている男でもある。
とても複雑で難しい役です。新人公演では真矢みきさんがサビーニンを演じました。ミハイルが安寿ミラさん。他はちょっと忘れちゃいました。
根は真面目なのに表面上は適当っぽく見える高汐さんそのものみたいな役だから、根も表面も真面目な望海さんが演じたらどうなるのか興味があります。
ブリネクのゲストに高汐さんがいらした時、目の前で「興味ないね」と台詞を言ってもらって喜んでる姿は完全なる宝塚ファン。望海さんって可愛い。
望海さんのサビーニンは高汐さんとは全然違うだろうなあ…う〜ん観てみたい!
望海さんが5年くらいトップやったら機会ありそうなんだけどなあ!…あああ。
一応、脳内上演の配役を記しておきます。
サビーニン…望海風斗
エレーナ…真彩希帆
ミハイル…彩風咲奈
オリガ…朝月希和
マローニン刑事…彩凪翔
ニコライ大尉…朝美絢
アーニャ…彩みちる
アンドレイ…永久輝せあ
オリビエ…久城あす
プローゾロワ侯爵…奏乃はると
プローゾロワ侯爵夫人…早花まこ
フェージャ…煌羽レオ
セルゲイ…真那春人
アーストロフ少尉…綾凰華
マイスキー少尉…縣千
とりあえずこんな感じ。フルメンバーになっちゃった(笑)。
不二子