窓の外から猫の声🐈🐈🐈

2.5次元とか特撮とか。漫画や小説。平野良と望海風斗。

スーツアクターの神業

高岩成二さん。16歳で当時の「JAC」の養成所に入所。高校に通いながら2年の養成期間を経て事務所に所属。18歳から7年間、野外劇場(後のスカイシアター、現在ではシアターGロッソ)のヒーロー・ショーに出演。主に主役を担当する。

26歳で「忍者戦隊カクレンジャー」のニンジャレッドに抜擢。以降「電磁戦隊メガレンジャー」のメガブルーを除き、現在に至るまで戦隊・仮面ライダー・メタルヒーローにて主役を務める。


新人公演で主役やりまくったと思ったら、研8でトップになって25年くらいやってるみたいな感じですね。

スーツアクターさんの中ではダントツの人気を誇っています。さすがに50歳を超えて身体のラインなどにも崩れを感じることはありますが、元々そこそこイケメンですし、スタイルはやっぱりめちゃくちゃカッコいい。

何度か太秦の撮影見学して思ったのは、東映が高岩さんを主役に推し続けているのは、何も人気や馴れ合いなどではなく、撮影そのものに関係する理由があるのでは…ということです。

舞台と違い撮影では一連の流れを必ずしも一気に撮るわけではない。

変身前から変身後、またはその逆の撮影では必ず「ストップ」という時間がある。要するに入れ替わる為の空白の時間。

またアクションでも蹴りを入れた瞬間で一度撮影を切り、再びそこから始める時もある。

私が初めてそれを見たのは別の若いスーツアクターさんの時で、スタッフさんがメジャーを手に位置や高さ角度を測っていました。「撮影って大変なんだなぁ」と思って見ていました。

ところがですよ、高岩さんの撮影の時にはスタッフさん何もしないんですよ。何もする必要がないということをその後私は知ることになります。そう、高岩さんは前の撮影の時とピッタリ同じポーズで脚の高さも角度も寸分違わぬ位置をキープされていたのです。

これの凄さが伝わります? 人間そんなこと出来るものなの? ちょっとでもズレたら撮影やり直しですよ。でもスタッフさんは何も心配してないんですよ!

これを見た時、何故高岩さんが「Mr. 仮面ライダー」と呼ばれるのか、その意味を本当に理解したように思いました。

高岩成二を使えば撮影がスムーズに進む。

これって東映にしてみればすごいメリットなのですよ。時間短縮、手間いらず。そりゃ重用されるはずだわ。

後、単純にスタッフにもファンが多い。東映の取締役にしてプロデューサーの白倉伸一郎さんは他のスーツアクターさんと比較して「プロとしての心構えから根本的に違う」と公言しました。

以前の高岩さんは「生涯現役」を掲げていましたが、数年前から若手の育成に力を入れるようになりました。個人的にアクション教室を奥様の利恵さんと始めたり、息子さんの空手や中国拳法を見てあげたり。

今やっている「仮面ライダージオウ」で平成ライダーは最後です。そして20作目でもある。私の予想では高岩さんはこれを最後に主役から退かれるのではないかしら。

その後の主役はずっと2番手・3番手をやってきた渡辺淳さん・永徳さんではなく、若手になるんじゃないかなあ…。

浅井さんか縄田さんか……分かりませんけどね。

プレイヤー引退でないことだけは祈っております。

高岩さんに踏まれたい女S・不二子

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