３人の教授

2021/02/21 23:21

一向に望海さんの話をしない不二子です。

まだ駄目なの、まだ心が落ち着かないの。

許して。

「憂国のモリアーティ」は漫画ですが、ミュージカル・ストレートプレイ・アニメと三つの媒体で展開されています。

三つとも観ている（円盤ですが）のでせっかくだからちょっと比較してみようかなと思います。

あ、私『みんな違って、みんな良い』って言葉は嫌いです。もちろんこと人間そのものに関してならばそれで良いのですが、芝居とか同じ題材やって比較しないでとか巫山戯るにも程があると考えます。Ｗキャストの時なんか比較されるの当然だし、それを非難するとかもう鼻で笑っちゃう。

このブログは基本的には穏やか〜に書くのがコンセプトなのですが（ホンマに？）、今回は毒舌気味です、たぶん。

では始めます。

「憂国のモリアーティ」のウィリアム・ジェームズ・モリアーティ教授は現在３人おられます。

ミュージカル版ーー鈴木勝吾

ストプレ版ーーーー荒牧慶彦

アニメ版ーーーーー斉藤壮馬

前回も書きましたが、私はウィリアム贔屓でしてシャーロックにはそれほど思い入れは有りませんでした。

それを覆したのが平野シャーロック。

おっとシャーロックについてはまた後程、ここはウィリアムの話を。

原作のウィリアムが好き過ぎるせいか、この３人のどなたにも満足！…はしていません。まあ鈴木勝吾さんに関しては私自身のせいもある…というか完全に私のせいです。

私にとって鈴木勝吾という人は今以って「シンケングリーン・谷千明」なんですよね…。

「侍戦隊シンケンジャー」、レッドを松坂桃李さんが演じた事で知る人ぞ知る戦隊物の一つ。第一幕から最終幕までとにかく面白い私的『戦隊ベスト5』に入る作品。いやホント面白いですから！　時代劇好きな人なら尚のこと面白く観られます。

この作品で松坂桃李さんと共に芸能界デビューしたのがグリーン担当の鈴木勝吾さん。因みに普段私は『とおりくん』『勝吾』と呼んでおります。

このシンケングリーン・谷千明が鈴木くんにピッタリでねー！　ピッタリ過ぎて未だに引きずってますよ私は。もうすっかり大人になって大人の役をやっているのだから私の頭もヴァージョンアップした方がいいですな。

ミュージカル「薄桜鬼」を一度だけ観に行った事があるのですが、鈴木くんーーもう勝吾でいいかーーはラスボスの鬼・風間千景を演じていました。その時ですかね、勝吾の歌を初めて聴いたのは。声高っ！！！って思いました。いや上手いんですけどね。

なんか今や2.5次元ミュージカルの高音担当みたいな位置付けの勝吾。モリミュでもそれは遺憾なく発揮されてます。というか勝吾が演るから高音にしてます感ありあり。

演技や歌には不満は特にない。ホントに私の中にこびり付いたイメージのせいで評価が低くなっている気がします。修正しないとなぁ〜。

ストプレ版の荒牧くんーーマッキーと呼んでおりますーーは、端正なお顔立ちと雰囲気がとってもウィリアム。演技もまあ勝吾とは若干解釈が違うけれど有りかなと思います。こちらは歌がないしそう言えばマッキーの歌をまともに聴いた覚えがないなぁ。勝吾ウィリアムより狂気が仄みえて少し冷たい印象かな。原作にも偶にそういう面を見せるコマはあります。

ストプレ版は今年２作目上演が発表されたばかり。どの話をやるのかな？　まだウィリアムとシャーロックが出逢ってないんですよねぇ。出逢わないままではこの先話が進まないので、時系列無視してノアティック号事件やる？　どうするんだろうなあ？

で、一番最後に始まったのがアニメ版。一応録画もしているしAmazonプライム・ビデオでも観たりしてますが……。

個人的に一番気に入らないのがこのアニメ版。なーんか要らん変更とか多いんですよ。意味のない変更というか。なんでそこ変えたの？って疑問符が並びまくる。絵とか音楽とかは良いと思うんですけどね。

声優さんには詳しくないので斉藤さんもはじめましてなのですが、ん〜〜〜普通？　普通過ぎてコメントに困る。

声優さんだからええ声はしてらっしゃるんですが印象に残らない。斉藤さんだけじゃなく全般的に印象が薄い。

アニメの場合、尺が決まっていてそこから逸脱できない制約はあるんでしょうが、その中で個性を出すのがプロなわけで。

アニメ版ウィリアムが斉藤さんでなければならなかった理由が私には分かりません。

声優さんってたくさんいらして、みんなええ声してらして、じゃあその中で自分だけの武器を持たずに年齢を重ねていく事が可能なのか？と要らん心配をしてしまいます。

まあ、はっきり言ってしまえば『つまらない』。可もなく不可もなく。

これはアニメ版シャーロックにも言えますが。

声だけと言えども芝居は芝居。『魅せて』くださらなくっちゃ。

４月から２期が始まるらしいので、進化している事を願います。