窓の外から猫の声🐈🐈🐈

2.5次元とか特撮とか。漫画や小説。平野良と望海風斗。

星の神

紅ゆずるさんは退団されるのでしょうか?

『GOD OF STARS-食聖-』

『Éclair Brillant』

星の神…お披露目かサヨナラしかないようなタイトルに思えますが…どうなのでしょう。サブタイトルの方は意味わからん感じですが。アジアン・クッキング・コメディーって事なのでなんか新しい?

紅ゆずるさんのサヨナラ公演がコメディーってのはピッタリだと思います。パーっと明るく退団って、いや単なるイメージですけど紅さんらしい気がします。

それに確か小柳さんって「スカーレット・ピンパーネル」の新人公演の主演に紅さんを推薦した方なんですよね? その演出家がサヨナラ公演を担当するってドラマチックじゃないですか?

紅ゆずるさんのことは正直そんなに好きなわけではありません。でもですね、出版物で見る紅さんは偶に私が昔大好きだったジェンヌさんに似てらっしゃるんですよね…特に目元が。その方は歌が大変お上手な方だったので、そこも似ていたら紅さんのファンになっていた可能性もあります。

紅さんは音痴ではない、音程は合っているし声量もある…けれども「歌」ってそれだけでは駄目なんですね。紅さんのお歌は例えるなら小学生の合唱。元気は良いけど情緒が全く無い。心に響くものがない。ま、それも主観ではありますが。

カラオケ番組で高得点を出す人でもちっとも惹かれない歌ってありますよね。機械的な技術はあっても「聴く」のは結局人間ですから、人の心に響かない歌ではお金は取れない。ちょっとぐらい音を外しても人を魅了する歌の方が需要あるのが現実ではないでしょうか。

もちろん映像でしか拝見したことのない私ごときが偉そうなことを言えた義理ではないとは思います。

ただ紅さんを映像のみとはいえ、「この人いろいろともったいない人だなあ」と感じるのは事実なのです。

入団時の席次は下から二番めとのこと。音楽学校受験時にどれだけレッスンしていたかは存じませんが、二年の間に成長しなかったのは紛れもない現実。確か前任の北翔海莉さんはビリで入学して入団時は10番くらいなんですよね? 持って生まれた才能が努力により遅れを取り戻したということ。

昔、知人が音楽学校に合格したんですよ。とても綺麗な人で初対面の時ついボーっと見惚れてしまったくらい。きっと顔で合格したんだな〜と思いました(笑)。その彼女が予科の時に「全然授業についていけない! 私絶対ビリだよー」と泣き言を言っていたのですが、初舞台の時に本当にビリでした(笑)。最終試験の結果はビリではなかったのに初舞台の時はビリになってた!と怒ってましたが…なんか大人の事情でも働いたのでしょうか。その辺を突っ込んでも闇しかないような気がします。闇に手を突っ込むのは怖いなあ。

もうじき退団する七海ひろきさんもそうですが、最初から出来るタイプの優等生でない自覚があるならば下級生のうちに死にものぐるいでレッスンするしかないと思うのです。めっちゃ当たり前のことを言ってますが。

「才能のある人は苦労がなくて狡い」なんて思いますか? でも才能の有無は神の配剤、人知を超えた世界の決定事項です。本人にだってどうしようもないこと。

才能がないというのは辛いことです。それでも人間には「努力する」という手段が残されています。血の滲むような、死にものぐるいの努力。まあそれが出来ること自体が才能の一つとも言えるのですが…。努力したら誰でも上達するかと言えば必ずしもそうではないのもまたこの世の不条理。理不尽な話ですがこれも人間を超えた秩序の理。

紅ゆずるさんがどんな風に努力してこられたかは私には計り知れないことです。ただ少なくとも宝塚のトップスターになる運を引き寄せることは出来た。それはすごいことです。間違いなく素晴らしいことだと思います。

でも、ふと、トップに就任することが最終到達点だったのではないかと疑問に思うことがあるのです。スカピン新公主演からのスカピンでのお披露目までがドラマで、そこで終幕。

きっと映画か何かでは音楽学校受験から初舞台〜大勢口でもがく下級生時代〜スカピン新公主演で盛り上がり、北翔さんの落下傘で軽く挫折感からの再びスカピンでの今度は正真正銘トップ就任、お披露目の幕が上がるところでENDマーク…だと思うんです。

現実の紅さんはもちろんその後もトップスターを務めているわけですが、なんでしょう…余生感とでも言いましょうか。なんかやっぱりお披露目がピークだったように思えてなりません。

大抵のトップさんが就任後更に飛躍するのに比べて紅さんのそれが見え難いからでしょうか。私はまだ「Another World」も「Thunderbolt Fantasy」も拝見していないので的外れなことを言っているのかもしれません。しかし実力的に大きく飛躍したという話も聞きません。

もちろん劇場で観るのと映像で観るのでは感想にも隔たりがあるのは事実です。しかし単純な上手い下手は映像でもわかります。少なくとも私の場合は雪組以外は全部映像のみなので、雪組以外なら同じ条件です。

とはいえ「Another World」や「Thunderbolt Fantasy」は紅ゆずるさんなればこその作品であると思いますので、面白い個性の持ち主であることは間違いありません。

紅さんにしろ七海さんにしろ、ここに来るまでにもっと必死でレッスンしていたらなあ…いやしてたのかもしれないけど…うーん、なんか残念な気がしてならない。もっと実力を身につけていたら個性をもっと活かせたんじゃないか、もっと高いレベルでこの作品この役を観たかった…そう思わずにはいられません。

もし次の本公演で本当に退団されるのなら、最後まで上を目指して一歩でも成長を見せていただきたいです。

「紅ゆずるのトップをもっと観ていたかった」、観客にそう思わせてくださることを切に願います。


不二子

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