窓の外から猫の声🐈🐈🐈

2.5次元とか特撮とか。漫画や小説。平野良と望海風斗。

僕にはもう時間がない

ちょうど20歳の時に「ガロアの生涯」を読みました。(ン十年前…ふふふ)

エヴァリスト・ガロア。1811年フランス生まれの数学者・革命家。天才数学者でありながら不遇に喘ぎ、弱冠20歳で決闘での負傷から命の火を散らした…激しくも儚い人生。

この本を読んだ時、「バウホールの若手公演でやって欲しいな」と思いました。

トップスターが演じるにはガロアは若過ぎるからです。

ガロアの生涯についてはwiki辺りを読んでもらうとして。

そもそも何故この本を読んだかと言うと、私その頃「数学者」に興味津々だったんですよね。キッカケは忘れましたが、とにかく面白い人が多いんですよ数学者って。

日本人の中にも森毅さんや藤原正彦さん等、ご自分でエッセイ本を出してらっしゃいます。面白いですよ〜。

「数学はちょっと…」

って方も心配いりません。数学関係ないですから(笑)。数学者であることは関係あるけど、別に難しい数式が出てくるわけではない。出てきたとしても飛ばしてOK。素人に分かるわけがないのをご本人たちも分かってらっしゃいます。

私も数学は全っ然分かりません!

分かったらどんなに良いかと思いますが、全く才能がないようです。残念ながら。

数学は分からないけど、数学者の人生には興味あるのです。あんな学問に人生掛ける人間ってどんな人たちなんだろう?と。

いろいろ出版されてますが、私が若い頃に読んでいたのはたぶんもう絶版かな…。

「フェルマーの最終定理」(サイモン・シン著/青木薫訳/新潮社)はまだ読めます。これはめちゃくちゃお薦め。数式は最低限しか出てこないし、とにかく面白い。この定理の証明に全てを掛けた人々の逸話を集めた本で、本当〜に数学者って変人が多いなあと笑ってしまいます。一読に値する一冊です。


ガロアの人生は短くも激しいので、いくらでもドラマティックに舞台化可能。

何しろ死の原因は、行きつけのカフェの給仕の女性の為に決闘を買って(恋人ですらない)、刺された傷から起こした腹膜炎です。

見ようによっては余りにも愚か、しかし20歳の青年であることを思うと若さ故の正義感とも言えます。

最後の最後まで数学を想い、友人オーギュスト・シュヴァリエに当てた手紙にも数学の発想と共に「僕にはもう時間がない」と記しています。

彼の言う「時間」とは生命のことなのか、それともまだ完成していない数学的問題のことなのか…。

学年若めの男役さんが演るのに良いと思いませんか?

ヒロインは彼に関わった実在の女性でもいいけど、彼が生涯追い求めた「数学」という概念でもいいかなと思います。

もし実現したら頑張ってチケット取ります。誰が主役であっても。

不二子

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