マッカランとはスコッチウイスキーの一つ。

「シングルモルトのロールスロイス」との異名を持つ程の人気を誇る歴史の深いウイスキーです。シェリー酒を作った樽で熟成させるので、微かにシェリーの薫りがします。

戦隊ファン御用達の「蒼星の天馬」にもマッカランは置いてありました。ストレートにチェイサーを付けて飲むようになっていました。カクテルではないでしょうが、なくてはならない一品だったのです。

今と違って昔は戦隊シリーズも大らかで、登場人物が煙草を吸ったりお酒を飲んだりしても大丈夫でした。まあ、そんなことするのは非常に稀…というかヤツくらいなものですが。

「鳥人戦隊ジェットマン」のブラックコンドル・結城凱。不良（死語？）戦士の代名詞のようなヤツです。馬鹿な男ではあるけれど、めちゃくちゃカッコよくて悲しい男。

因みに「ゴーカイジャー」では神様とポーカーで勝って、地上に一度戻って来ます。

その結城凱が好んで飲んだのが「マッカラン」。私も蒼星の天馬に最初に行った時に飲みました。店に置いてあるのは、凱役の若松俊秀さんが入れたボトルで、「最後の一杯を飲んだ人が新しいボトルを入れる」というルールでした。

さっきからずっと過去形で語っているのは、蒼星の天馬のメニューから「ブラックコンドル」ことマッカランが消えたからです。

マスターが仰るには、マッカランが市場から姿を消したのだそうです。全くなくなったわけではないけれど、相当に値段が上がってしまったとか。とても店に置ける値段ではないそうです。

ラベルの違うマッカランなら手に入るけど、それはもう「ブラックコンドル」ではない。だからメニューから外したそうです。

先日行った時には若松さんの飲みかけのボトルがインテリアとして飾ってありました。いつかまた安くなったら復活させるそうです。

マジでね、蒼星の天馬にもう一度行けるかわからないです。自分の身体のこと（実は難病患者）、母の認知症のこと、老齢の父のこと。考えれば考える程もう２度と行けないんじゃないかという気がします。

まだ蒼星の天馬が産声を上げる遥か以前、私は西武新宿線の沼袋に住んでいました。蒼星の天馬の在る新井薬師前は隣の駅。その頃はまだ特撮ファンではなかったです。あのままあそこに住んでいたら、きっと毎週のように通っていたでしょうね。決して安くはない店なので、一杯か二杯呑んで帰る客になっていましたね。

反対側の隣の駅・野方には「鶏あえず」という、こちらも特撮ファン御用達の居酒屋があります。以前は六本木にありました。六本木時代に何度か行ったことがあります。元JAEの永瀬尚希さんのお店。

「鶏あえず」はとにかく料理が美味しい！ 店名から分かる通り鶏の唐揚げが一番のおススメですが、それ以外もとにかく何もかもが美味しい！ オムライスを頼むと永瀬さんがケチャップ・アートの腕を発揮してくださいます。

ここはね〜、特撮関係なくおススメですよ。普通のお客さんも多いし、店のファンも多い。近場にお住まいの方はぜひぜひ一度行ってみてください。本当に美味しいから！

ポーカーのルールが分からない女Ｓ・不二子