窓の外から猫の声🐈🐈🐈

2.5次元とか特撮とか。漫画や小説。平野良と望海風斗。

安奈淳さん〜明日海りおさん

別に見た目とか似てるわけではないのですが、明日海りおさんを見ていると、ふと安奈淳さんを思い出すことがあります。

安奈さんは言わずと知れた「ベルばら4強」の一人。オスカル役者として宝塚を盛り立てた大スターさんです。

私が生で舞台を観たのは「うつしよ紅葉」「ノバ・ボサ・ノバ」が最初でした。この公演中日劇場では「うつしよ桜」とタイトルが変わったそうです。まだ出会う遥か前の名古屋出身の友人が当時観ていたそうな。

安奈さんはフェアリータイプの男役さんとの定説がありますが、オスカルはともかく織田信長にソールとフェアリーから程遠い役が最初だったので、実は私の中にあまりフェアリーのイメージがありません。

その後かな、「あかねさす紫の花」のレコードを買ったのは。榛名由梨さんの中大兄皇子と安奈淳さんの大海人皇子、上原まりさんの額田女王。プロローグの歌は寿ひずるさん、大和三山の歌は麻里光さん。

声だけでも伝わる世界観、雅と業の織り成す物語にぐいぐいと引き込まれてしまいました。

宝塚ファンになってから、お小遣いをもらうのを止めました。だから宝塚を観せてくださいと姉妹3人で両親に土下座。思えばそっちの方が親には負担だっただろうなぁ…。まあ三階席や立ち見が殆どでしたけどね(当時の三階席は700円、立ち見は500。プラス宝塚ファミリーランドの入園料)。

誕生日とクリスマスのプレゼントも宝塚のレコード。お年玉も3人でお金を合わせて宝塚。どんだけ好きだったんだ子供時代の私たち(笑)。

その頃の花組トップ娘役さんは上原まりさん。安奈さんはその前に星組で鳳蘭さんとWトップ。娘役は大原ますみさん。つまりは安奈さんの最初の相手役は半分は大原さん。でも大原さんは鳳さんと同期つまり上級生。上原さんは下級生ですが持ち味は安奈さんより大人っぽかった。

北原千琴さんが月組から組み替えして「可愛いくて美しいトップコンビ」になる…かと思いきや殆ど組むことなく、安奈さんは「風と共に去りぬ」のスカーレットで退団。バトラーは月組から榛名由梨さん・星組から鳳蘭さんの特出、そして何と脇の重鎮・麻月鞠緒さん。

この麻月さんのバトラーが素晴らしかった。元は路線だったのに自分から「脇役がやりたい」と希望、歌と芝居が上手い存在感のある上級生でした。現役のまま亡くなりましたが、本当にショックでした。

男役のトップさんが娘役で退団というのがビックリで、子供心にも「ファンの人は嫌じゃないのかな〜?」なんて思っていました。

結局安奈さんは3人の相手役さんの誰とも合わなかったと判断します。強いて言うなら男役さんとの並びの方が良かった。いや安奈さんの女役が良いという意味ではなく。

その辺りが私に明日海りおさんと似ていると感じさせるのかも知れません。

蘭乃はなさん・花乃まりあさん・仙名彩世さん…それぞれは素晴らしい娘役さんだと思います(華さんはこれからなので言及しません)。でも明日海さんとお似合いかと言うと「?」。

究極な話、明日海さんには相手役は必要ない。でも組に娘役トップは必要です。空位など娘役に対する冒涜です。

このジレンマ。もしかしたら華さんが明日海さんの運命の相手役なのかもしれないけれど、果たしてどのくらいの時間が残されているのやら…。

男役にこだわる明日海さんですから、万に一つも女役で退団することだけはないとは確信しています。

不二子

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