窓の外から猫の声🐈🐈🐈

2.5次元とか特撮とか。漫画や小説。平野良と望海風斗。

M・イケコのコレクション

小池修一郎さんという演出家はデビュー当時は確かに才能溢れる若手でした。

「ヴァレンチノ」でバウデビュー、「天使の微笑 悪魔の涙」で大劇場デビュー。

どちらも素晴らしい作品です。「ヴァレンチノ」は杜けあきさんが初演と再演、大空祐飛さんで再々演されています。

「天使の微笑 悪魔の涙」は再演希望はあるようですが実現はしていません。実に良い作品ではあるのですけれど。

名作ではないけど私は「蒼いくちづけ」も好きです。紫苑ゆうさんのドラキュラ伯爵と毬藻えりさんのルーシー&ヴィーナスが本当に大好きでした。実を言うとこの後、ずっと退団まで私は毬藻えりさんのファンでした。まあ元々音楽学校の文化祭の時から「可愛いなあ〜」と思ってたのですがね。

毬藻えりさんはとてもとても素敵な方なのです。見た目だけではなく人柄も素晴らしい方。出来るなら紫苑さんと毬藻さんのトップ・コンビが観たかったです。叶わぬ夢でしたが…。


さて「エリザベート」のヒットから小池さんは海外ミュージカルの潤色・演出で外部でも活躍するようになりました。

その是非を問うつもりはありません。むしろ宝塚に在籍したまま外部で仕事が出来るなら、退団した演出家の中にも同じようにして欲しかった方がいらっしゃいます。オギーとかオギーとかオギーとか…。

小池さんは良くも悪くも「美」を追求する方です。外部でも実力はまだまだだけど、「美」を東宝ミュージカルに取り入れています。

「マダム・イケコのコレクション」と揶揄されているイケメン俳優たち。マダムはまあ…男性なのでね、せめてムッシュと呼ばせていただきますね。タイトルの「M」はムッシュのMです(笑)。

古川雄大・加藤和樹・伊礼彼方・廣瀬友佑・渡辺大輔・三浦涼介・植原卓也・城田優(…も、入れていいのかな?)…。彼らに触発されてか相葉裕樹や木村達成、三浦宏規なども東宝ミュージカルへと進出しています。

当然ですが音大出や本格的に声楽を習ってきた人には実力では敵いません。

しかし東宝ミュージカルに最も欠けていた「美」を彼らは齎らしました。実力は後から身に付ければ良い。それは乱暴な理屈ではありますが、ある意味的を射ているのではないでしょうか?

実力派を観たければWキャストのそちらを観ればいい。美しさを求めるならWキャストのもう一方を観ればいい。観客にはちゃんと選択肢が与えられています。

美の宝塚、実力の四季。二択だったミュージカルの世界に両方を備えた舞台が確立されるなら、観客としては喜ぶべき事態でしょう。

まだまだ過渡期なので不手際も多いけれど、いずれは美と実力を備えた俳優が東宝の舞台を所狭しと駆け回る日が来ると思っています。

歌えるだけ踊れるだけ…では安穏としていられない世界になっていく。

さあ、ムッシュ・イケコのコレクション達は、スペシャルなマデレーネになれるかしら?

楽しみにしています。お年寄りには誰が良いのかなぁ?

不二子

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