窓の外から猫の声🐈🐈🐈

2.5次元とか特撮とか。漫画や小説。平野良と望海風斗。

寿ひずるさんの相手役

寿ひずるさんは劇団がトップにするつもりでいたのにも関わらず、2番手で結婚退団してしまった方です。

発表があった時は宝塚全体に衝撃が走りました。峰さを理さん・大地真央さんと共に御曹司的に扱われ続け、トップは確定している人がまさかここで退団なんて…あり得ない選択だと誰もが思ったのです。

ただ若干病弱な面もあり休演も多かったので、激務と言われるトップを辞退したのは頷ける部分もあったのは事実です。

私が知っているだけでも3回は休演しているはず。他に部分休演もありました。

子供の頃の怪我がもとで腰が悪かったのも大きかったように思います。

休演が発表されるたびファンは「またか…」と溜め息を吐いていました。

それでも寿さんはとても人気があり、多くの人がトップを待ち望んでいた存在だったのです。

配属は星組でしたがすぐに花組に組替え。後に雪組、そしてトップになる為に花組に組替えした矢先に退団発表。愛称はイーちゃん。

実は私が初めてファンクラブに入ったスターさんがこの寿ひずるさんなのです。

当時、寿さんは研5。まだまだ若手です。青田買いなんて言葉すら知らない子供でした。ただただ寿さんが大好きだった。そんな子供だったのです。

歌の上手い寿さんは何枚もレコード(CDなんて影も形もない時代)を出してらっしゃいまして、それらを聴いてもう寿さんに夢中になりました。お顔も大好きでした。

お茶会にも行きましたよ。今のようなお茶会バブルの時代とは違いますから、寿さんのような若手時代からトップを約束されているような方でも若手だと南口会館(まだ有ります?)とかの一室でした。(汀夏子さんだけはその当時でも2000人いたと聞きましたが、何処でお茶会やっていたんでしょうね?)

小学生の姉妹は参加者の中でも珍しく、浮いてたというべきか分かりませんが、寿さんにはとても優しくかまってもらえました。子供って得ですよね〜。後に聞いたところによると寿さんは割と機嫌の良し悪しが激しく、イライラするとスタッフさんに八つ当たりする面があったそうなのですが、私たちにはそんな面を見せることは一度として無く、常に「優しいお姉さん」でした。

だからまあ退団はショックでした。でも結婚と言われたら納得するしかないし、身体が弱いことは知っていましたしね…。


劇団はトップにするつもりでしたし、実際そう動いていました。

で、ふと考えるのです。あのまま寿さんがトップになっていたら相手役は誰だったの?と。

当時の花組の娘役トップは若葉ひろみさん。若葉さんは元男役で、「紅はこべ」の新人公演では寿さんと若葉さんはパーシーとショーヴランでした。

若葉さんは寿さん退団後、高汐巴さん(寿さんが退団していなければ雪組でトップだったでしょう)とコンビになります。だから普通に寿さんとコンビになっていたのかなあ?

寿さんが雪組で2番手をしていた頃、劇団は北原遙子さんを将来の相手役にするつもりだったみたいです。

北原遙子さんは日航機墜落事故の犠牲者としてある意味有名ですが、そりゃあもう美しい方でした。「美人の期」67期の中でも飛び切りの美女。最初男役でしたがすぐに娘役に転向。器械体操をやっていたので身体が柔らかく初舞台ロケットでもソロをもらっていました。

見た目の美しさなら寿さんと大変お似合いだったと思います。しかし…北原さんはお歌が全然ダメだったのですね。それが寿さん(まだトップになるつもりだった頃)には不満な様子でした。歌の得意な寿さんと歌の苦手な北原さん…ちょっと厳しかったかも。

その逆が草笛雅子さん。お歌の素晴らしい娘役さん。でも見た目がちょっと…なんというか学年の割に老けてらしたというか、その辺があまりお気に召さなかったようで。「ジャワの踊り子」では恋人同士の役でしたが。

これらの話は会のお姉さん方から聞いた話で、別に寿さんから直接聞いたことではないので本当かどうかは分かりません。が、たぶん本当ではないかなあ。当時は理解出来なかったけど今ならなんとなく分かるような気がします。

北原さんの容姿で草笛さんの歌なら完璧だったのになあ…。

寿さんが花組トップで高汐さんが雪組トップ…平みちさんはどうなっていたかなあ。大浦みずきさんは何処でトップになっていたかしら。

まあ、遠い昔の有りえなかった夢の話です。懐かしいけれど少し虚しい物語。

寿さん退団後8年経ったある日、東京某所で寿さん一家とバッタリお逢いしました。寿さん私のこと覚えてくださっていました。旦那さんとお子さんを紹介していただきました。

あの幸せそうな一家がその後あんなことになるなんてね…。

これもまた遠い遠い昔話です。


パラレルワールドに行きたい不二子

おまけ。寿さん研4のお歌。


寿ひずる 「ばらベルサイユ」(「ベルサイユのばら」より)

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