窓の外から猫の声🐈🐈🐈

2.5次元とか特撮とか。漫画や小説。平野良と望海風斗。

壬生Revolution 6

真彩希帆さんって「芝居勘」がとても良いと思うのです。

最初にそう感じたのは「琥珀色の雨にぬれて」のシャロン。「琥珀」は初演しか生で観劇していなくて他は映像だけなのですが、どのシャロンとも違う真彩さんのシャロンを確立しておられました。幕が降りた瞬間、隣に座っていた妹と「有りやな! このシャロンめっちゃ有りやな!」と思わず顔を見合わせてしまいました。

正直なところ初めは厳しいと考えていたのです。柄じゃないと。しかし真彩さんは真彩さんのシャロンをシッカリと創り上げてらした。すごいと思いましたよ。初演の若葉ひろみさんのシャロンがとても好きだったけれど、若葉さんとは違う、けれどちゃんとシャロンでした。

そして「ひかりふる路」のマリーアンヌ、「誠の群像」の小夜、「凱旋門」のジョアン、「ファントム」のクリスティーヌ…。どれも微妙な役の揺れを的確に表現して好演されました。

それから何より声。歌が素晴らしいのは周知の事実ですが、真彩さんの台詞の声の美しさも忘れてはいけない。小鳥の囀りのように可憐で美しい声が彼女のヒロイン性を高めていることは間違いないでしょう。


今回の「壬生義士伝」は二役合わせても出番は少ないです。しかし登場すれば印象は鮮烈。貧しく着ている物も粗末な「しず」、豊かで鮮やかな「みよ」ーー境遇は真逆なれど吉村貫一郎を愛する女であることは共通している。南部弁も京都弁も見事にモノにして、切々と貫一郎への想いを客席に訴えかけている。

実に見事。その存在が望海さんを更に際立たせていると私は思います。離れていても互いに深く想い合っている貫一郎としず、2人のその身は寄り添っておらずとも心は側にいると感じさせるデュエットの秀逸さ。

片想いではあってもひたすらに貫一郎を想い、恋が実らずとも彼の身を案じるいじらしさ。貫一郎がみよを「しず」と呼ぶ瞬間は、同じ真彩さんなのにみよの心の痛みを思ってこちらも胸が痛い。

京都弁はともかく南部弁には明るくありませんが、私にはとても自然に聞こえました。きっと真彩さんは耳がとても良いのでしょうね。

貫一郎に愛されているのはしずですが、みよの愛も胸に沁みました。「吉村はんを死なせとうないんや」ーーただ「好き」というだけに留まらぬ深い愛情は決してしずには劣らぬモノと感じます。

望海さんと同じく真彩さんも歌の上手さが尋常ではないので、あまり演技には言及されませんが、真彩さんの芝居勘の良さは彼女が真に役者であることを感じさせています。

素晴らしい歌手であり、素晴らしい役者でありーー素晴らしい娘役トップさんであると、私は断言させていただきます。

もう一つ申し上げるなら、真彩さんのダンスも私は好きです。ドレス捌きも見事だし、背中の柔らかさがすごいと思います。望海さんとのデュエット・ダンスは見応えがあります。

何度も言っておりますが改めて申し上げます。

「真彩希帆さんが望海風斗さんの相手役で本当に良かったなあ!」


真彩さんてモテるタイプの女性よね・不二子

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