窓の外から猫の声🐈🐈🐈

2.5次元とか特撮とか。漫画や小説。平野良と望海風斗。

コメディとアドリブ

コメディは大好きです。上質なコメディは笑いと心の栄養と癒しを与えてくれます。

コメディというと「=アドリブ」と思う向きも多い気がしますが、私はこの風潮には断固反対の意見です。

役者にとって「アドリブ力」は必要です。舞台は生物ですからいつ何時アクシデントが発生するか分かりません。役者が転ぶかもしれない、セットが壊れるかもしれない、吊り物が落ちるかもしれない、衣裳が破れるかもしれない、装置が故障するかもしれない。

そんな時にアドリブが必要になります。ストーリーへの影響を最低限に抑え、流れをスムーズに促すことこそアドリブ力の使いどころです。

決して笑いを取る為に延々と打っ込むことがアドリブの第一義ではない。

もちろん毎日同じ役を演じていれば、ふと脚本にないことを言いたくなる時もあります。役が自分と近付いていくうちに「役」がその言葉を口にしたくなる。結果的にそれが笑いを産むこともある。

基本的にアドリブとはそういうものではないでしょうか?

コメディなら確かに観客がアドリブを楽しみにすることがあります。それに応えるのも大切でしょう。しかしそれは決して作品のメインではないはずです。

例外もあります。脚本が最初からなく、アドリブだけで進める舞台も存在します。でもそれは出演者が高度な技術を有し、途切れることなく物語を紡いでいくことが可能である場合に限られます。

もう一度言いますが、私はコメディが大好きです。

「観客を泣かせるより笑わせる方が難しい」

宝塚の生徒さんもよくおっしゃいます。事実そうだと思います。だって人生そのものがそうだからです。悲しむことは簡単だけど笑うこと笑わせることは難しい。

演劇は人生の写し身なのですから。

後は好みの問題なので良い悪いではないですが、ゲラゲラ笑える作品より私はクスッと笑えるものや思わずプッと吹き出してしまうような擽りのあるコメディ作品が好きです。ゲラゲラ笑ってもいいんだけどちょっと疲れる…(笑)。

宝塚なら「メランコリック・ジゴロ」なんかは結構好きな方です。


外部だと馬場良馬くんがやっていた「FAKE STAR」シリーズは良かったなぁ。海外翻訳物のコメディを3作上演したものですが、また新しい作品やらないかなあ〜もちろん馬場良馬くん主演で。アドリブも入れてましたが基本的に台詞の間で笑わせる作品群で、実に品があり且つ人間味がありました。

3作目の「キャッシュ・オン・デリバリー」は馬場良馬くんまだ「特命戦隊ゴーバスターズ」の撮影中に稽古が始まり、土日は戦隊のシアターGロッソで1日6回公演、そして平日に東京大阪でこの公演。死にそうなスケジュールで頑張っていました。

ただでさえ人よりスリムなのに、更に痩せてペランペランになってました。まあ馬場くん戦隊撮影初期にもあの過酷な「弱虫ペダル」にも出演してましたけどね。

めちゃくちゃ細いのに体力は意外と有るっての、ジェンヌさんに通じるものがあるかも。


コメディは作る側…脚本・演出家の力量も問われます。最初から役者のアドリブ頼みとか以ての外だし、センスが必要です。

「メランコリック〜」は正直、正塚先生の偶然の産物だと思ってます。今の座付き作家さんにコメディの才能があるかは知らないです。新しい方は殆ど分かりませんし。

生田先生が望海さんで「次はコメディで」とおっしゃってましたが、書けるのかしら? 「CASANOVA」はコメディ?

望海さんのコメディ観たいなあ。「20世紀号に乗って」もコメディだけどオリジナルじゃないし、Blu-ray Discにならないかもしれない!←ここ大事。

質の高い品の良い、でも抱腹絶倒のコメディを求めます。

アドリブはほどほどにに、ね。


不二子

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