3Kと呼ばれたスター
若い人はご存知ないかもしれません。と言っても私も実は宝塚時代を生で観劇したことはありません。
1960年に初舞台を踏んだトップスター3人。甲にしき・古城都・上月晃の頭文字が「K」であることから呼ばれるようになったのが、3Kです。
花組の甲さんは和物が得意、月組の古城さんはちょっと分かりませんが星組の上月さんは歌唱力抜群。
この中でテレビではありますが宝塚時代を観たことがあるのが上月さん。関西テレビだったのかなぁ? 母が観ていたのを横からチラッと見た感じ。母は若い頃から宝塚ファンだったんですよね。3Kより更に昔の「マル・サチ・オソノ」時代だとボケてしまう前に聞いた覚えがあります。
歌だけラジオ(ビバ タカラジェンヌだったかな?)で聴いたのが甲さん。「テ・キエロ」でしたが…うん……椅子から転げ落ちました。スミマセン…正直過ぎて。いやだってアレはヤバ過ぎる…。
で、何が売りか分からないと書いた古城さん。現役時代を知らないけど、「大江戸捜査網」という時代劇にレギュラー出演してらして、夕霧という普段は芸者をしている役。
もう一人いた仲間の不知火お吉という役を演じた江崎英子さんも元宝塚でした。この方ね、目黒祐樹さん主演の映画「ルパン三世」(有ったんですよ〜観たことあります〜)で峰不二子をされてたんですよね〜。
それで古城さんですが、芸者姿も美しいのですが何より殺陣がかっこよかったです。動きが優雅なのに力強くて、めっちゃ強そうでした。その頃は元宝塚の男役トップだと知ってたかどうか…記憶ないです。
私が宝塚ファンになって何年かして、タモリさんの冠番組(確か「今夜は最高」)に古城さんが出演されたのを見たんですね。その番組の中で古城さんはトップ時代にやった「嵐が丘」のヒースクリフに扮してちょっとだけ男役を演じてらしたんですよ。
それが!
めちゃくちゃ!
かっこよかった!
いや本当ビックリでドッキドキですよ。古城さんその時点で既婚でお母さん。体型だってちょっと太り崩れている。
なのに素晴らしくかっこいい。心臓撃ち抜かれるかっこよさ。ズドンときました。
OGとはいえさすがに元トップ。めちゃくちゃ男くさくてセクシーでした…。
後に上月さんの舞台も観劇しました。やっぱり歌は素晴らしかったです。
妹たちと「もし3Kの時代に宝塚ファンだったら誰のファンになってたか」って話をしたことがあります。
まず上月さんはない。素晴らしい方ではあるけど、ああいうタイプは好きにならない。
顔が好きなのは甲さん。和物好きだし美しいの人は好き。でもあの歌は破壊的すぎる…。
なんだかんだで結局、古城さんのファンに落ち着くのではないか? と結論付けました。
…もしかしたら3K関係ない真帆志ぶきさんだったりして(笑)。
「ベルサイユのばら」初演以前のスターさん達なので、本当に昔から宝塚ファンでなければあまり知られていない方々かもしれませんが、男役のかっこよさって時代を超えるんだなぁと思ったエピソードでした!
不二子