真彩希帆さん新妻聖子さん
才能というのは恐ろしいものですね。
私は真彩希帆さんも新妻聖子さんも好きですが、お二人の対談を見ていて嫉妬を覚えました。才能の無い者の才能有る人への嫉妬です。
天才だと思うのです、このお二方。最初の一歩からもう全然違う。本来嫉妬する対象にはならないはずなのですが…どこかで私の中に歌に対する執着が残っているようです。
声楽を習い始めたのは成人してから。それまでは独学と高校時代にコーラス部を作ってピアノと防音室を確保。コーラス部というより声楽部でした。文化祭でも合唱より各自ソロやデュエットが主で、ミュージカル・ナンバーを歌っていました。
まだ日本のミュージカルが旧態然としていた時代です。宝塚は無理だし四季には魅力を感じない。オペラにも興味がない。自分が何を目指しているのか分からなくなっていました。
もっとハッキリ自分を見つめて道を選ぶべきでしたね。我ながら愚かにも程がある。
今の若い人が羨ましい。目標となるミュージカル女優さんがたくさんいらっしゃる。昔だっていなかったわけではないけど、私には刺さらなかった。音楽の先生にも声楽の先生にも可愛がってもらったけど、道の先が私には見えなかった。
宝塚はね、近くて遠い世界。観客としてなら近いけど、あの舞台は途轍もなく遠い。容姿やら力量やら金銭的余裕やら…遠すぎるなあ〜。
ひょいと入れる(もちろん努力はしておられるけれど)ジェンヌの皆さんにも嫉妬したりしました。
まあさすがに若い頃の話なんで、今は別にそんなのはないですが。
でも真彩さん新妻さんには未だちょっとメラメラっとするものがある。
あんな風に歌えたらなあ! ソプラノ良いなあ! こちとらアルトより低いぜ!
おばちゃんの見当違いの嫉妬はともかく。お二人とも本当に美しい歌声。
上手いだけでなくヒロインの声なんですよね。声の美しさは特にミュージカルには大事。オペラグラスを使わず遠目で観ていても誰がヒロインか分かる。
これって大きいですよね。新妻さんは姿も美しいし真彩さんは可愛らしい。真彩さんは如何にもな美人ではないけど、愛嬌があってすごくモテるタイプの女性だと思います。
いつか宝塚を退団する日が来て、おそらく真彩さんはミュージカル女優さんになる。真彩さんならやっていけます。掛け値なしの本物のミュージカル女優さんに。
その日がまだまだ来ないことを願ってしまうのは罪でしょうか?
不二子