窓の外から猫の声🐈🐈🐈

2.5次元とか特撮とか。漫画や小説。平野良と望海風斗。

今更ながら

「ひかりふる路」を見返していました。良く出来てる作品だと思うんです、これ。もちろん曲の良さが大半ではあるのですけども。

外部の方に作曲を依頼するのは座付き作曲家がいることを考えるとちょっと情けないですが、より良い物を作れるのなら致し方なしかと。その辺は座付きの方々に猛省を促したいところです。

「歌入り芝居」が普段の宝塚ですよね。昔からずっと思っていました。

大地真央さんの「ガイズ&ドールズ」の時かな? 生徒さんたちが「ミュージカルが出来て嬉しい」と口々におっしゃっていたのです。まだまだ若かった私は「普段『歌劇』をやっているはずなのに??」と不思議でした。生徒さんたちも自分たちがいつもやっているのは「歌入り芝居ときどきダンス」だと思っているということですよね。

「ひかりふる路」以前にも作曲を外部に完全に任せた作品はあったと聞いています。「太陽王」とかそうなのかな? 録画DVDはあるけど未見です。その前に「ネバー・セイ・グッバイ」があるんでしたっけ。これはDVDも持っていません。

私見ではありますが、「ひかりふる路」は立派にミュージカル作品になっていたと思います。音楽を基調に物語が進み、流れるように場面が変化していく。出来不出来はともかくちゃんとミュージカルしていました。そういう意味では望海さん真彩さんのお披露目として相応しい。

ストーリー的にはつらい展開だったけれど私は好きですよ、この作品。とにかく歌が素晴らしいし、望海さんのいろんな面が見られました。それにこの作品があったから「ファントム」の成功が確実なものとなったのではないかと考えます。

次の「凱旋門」は轟さん特出という嬉しくない事態ではありましたが、実は嫌いではありません。暗い作品だから好きとか嫌いとかではなく、良い作品かどうかで判断しています。「凱旋門」は良い作品だったと思います。真彩さんが轟さんの相手役であることが一番つらい事なのであまり見返しはしませんが…。

作品は好きだけど、やっぱり轟さんの特出は嫌だったなあ…。轟さん自体は嫌いではないですが。

「凱旋門」は良い曲ばかりですが、「歌入り芝居」の域を超えてはいません。もちろんそれが悪いと言っているのではないです。

いろんな作品があって良いと思います。大劇場ではないですが、確かストレート・プレイもやったことがありますよね? タイトルを忘れましたが麻路さきさんと白城あやかさんの…和宮の話かな。春日野八千代さんと榛名由梨さんの「花供養」も歌はなかったと聞いた気がします。

いつもそれでは嫌ですが、たまにあってもいいかもしれません。その代わりバリバリのミュージカルもやる。宝塚にはそういう柔軟性があるのだと思います。

ただ「ミュージカル=海外ミュージカル」という構図はいい加減捨てた方がよろしいかと。もう105年もやっている劇団なのですから自前で何とかしましょうよ。

振付師も最近は外部の方を起用するのが当たり前のようになっていますが、少しは恥じていただきたい。使うなと言っているのではありません。座付の先生方にもっと奮起して欲しいのです。

スタッフが優秀でなければ生徒がいくら頑張っても素晴らしい舞台は作れないのです。宝塚ファンは優しい(?)からどんな駄作でも通ってくれますが、それにも限界があるというもの。

生田先生だって本当は自前で賄いたいのでは? 彼はなかなかに野心的というか実験的なことをしたがる方とお見受けします。「ひかりふる路」も彼の実験の一つではないかしら。「CASANVA」もそう。成功か失敗かは観た人の判断に任せるとして、彼がやろうとしていることは賞賛に値すると私は思います。

生田先生がやりたいと言っておられた「望海風斗で虹色のコメディを」、実現することを祈っております。


外部の初ミュは「ラ・マンチャの男」の不二子

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