窓の外から猫の声🐈🐈🐈

2.5次元とか特撮とか。漫画や小説。平野良と望海風斗。

食えるか否か

宝塚や四季はアルバイト禁止(でしたよね?)だけど、売れない役者は大抵は芝居だけでは生活できなくて別口で働いているものです。

中には実家がお金持ちで親が援助してくれるーーなんて羨ましい人もいます。あ、宝塚の生徒さんはこちらに近いのでしょうかね。

昔々、声楽の先生に師事していた頃に四季の研究所に所属している女の子と知り合いました。研究所だけのレッスンではなく他でもいろいろ習っているとのことで。

何処からそのお金は出てるんだ? なんてさすがに訊けませんでした。バイトしてそうにはなかったかな。

その時の先生はオペラの会の主宰をしてらして、私も誘われたんですよ。でも私オペラ好きじゃないし、オペラやっても食えないし。音大出てるわけじゃないから教える側になるのも無理。ピアノ下手だし。

私の周りには食えない役者がたくさんいて、毎晩のようにお酒飲んでは青臭い演劇論を闘わせていました。

まあ、よくある光景です。

まだ世の中に2.5次元なんてモノが誕生する遙か以前の話です。あの頃2.5次元舞台があれば仕事にありつけただろうイケメンもそこそこいました。

結局事務所に所属しても仕事がなくてバイトして、バイトに生活を呑み込まれて、やがて皆んな芝居を辞めていきました。

「それで食えるか否か」

大事なことです。

宝塚の生徒さんも宝塚にいるうちはいいかもしれない。けれど退団した後どうするのか? 親だっていつまでも若くはない。自分で生活していかねばならない。

タカラジェンヌのセカンド・キャリア。近年ここに目を付けたOGさん達もいらっしゃいますね。瞳ゆゆさんのクラウドファンディング に協力しましたよ私も。

結婚したからって絶対安泰とは限らないですよね。

男性は結婚を機に役者を辞める人が多いように思います。妻子を養わなければとの意識があるからでしょうかね。

奥さんが働いて生活費を稼いでくれる、なんて人ももちろんいます。

でも男性って基本的に見栄っ張りじゃないですか。役者を続けるか結婚するかの2択だと、役者を辞めるを取る人が確実にいます。私の体感だと35歳くらいにその決断を迫られる。

それはたぶん2.5次元舞台を中心に活躍している役者さん達も同じ。

仕事がなくて実質的に引退するか、結婚するから自ら引退するか。まあどちらかです。

別に統計を取ったわけではなくて、単なる私の感覚的なモノですよ。


2.5次元に限らず「この人ちゃんと食えてるのかなぁ?」ってラインにいる役者さんのファンになってしまうと、次第に「テレビに出てドラマに出て有名になって欲しい」等という欲求が湧いてきます。

日本の芸能界の場合、圧倒的に「テレビ>舞台」になってしまいます。意識的にも経済的にも。

別に本当はテレビに出てくれなくても良いんですよ。でもテレビに出ないと生活できないんじゃないか? と心配してしまう。

本人がテレビに出たいなら、それはそれで応援します。何か出来ることないかなぁ〜と考えます。

たぶん役者も舞台の方が好きだったとしてもテレビに出れば稼げるーーという錯覚をしているんだと思います。少なくとも日本においてはそれは必ずしも間違いではない。あくまで舞台と比べてってだけですが。

私の年齢が一桁だった頃〜10代辺りに活躍していたイケメン(なんて言葉はなかったけど)男優さんなんて殆ど消えました。逆にこんなに生き延びるとは思わなかった(失礼)のは草刈正雄さんかな〜。草刈さん二十歳の時の「沖田総司」、映画館で観てるんですよ。カッコ良かったなぁ。

芸能界デビューするだけなら今の時代そんなに稀有な事ではない。生き延びるのが大変。まあどんな世界でも同じかもしれませんが。

テニミュが誕生して、舞台に立つイケメンは増えました。そのうちのどれだけが生き残っているのやら。

本人が「俺は(私は)一生役者を続ける!」と決意したところで仕事が無ければ無理な話です。特にこのコロナ禍の時代。一年近く仕事が無くなった役者もけっこういます。食べていけませんよね。どうしてるんだろう?

ドラマの撮影も中断したり無くなったり。ファンの方も生活に余裕がないから「援助しまーす」なんて言えない。

踏ん張り時ですよね。


さっきのテレビ>舞台の話ですが、本当なんで日本ではこの構図が崩せないでしょうね?

私なんてテレビは殆ど観ないし、生の舞台が大好きで観劇に生きてきた人間には理解しがたい。

私は大抵の役者さんは「テレビより舞台で観た方が素敵」だと思っています。

例外もありますが……田中圭さんはテレビで観て魅力を感じなくて舞台で観たら更に魅力が分からなくて困りました…………だって酷かったんだもん。

おっと話を戻そう。

まあ舞台よりテレビの方が簡単に観られる利点は間違いなく有りますわね。日本全国全部同じとはいかないけれど、映りさえすれば観られるし後でDVDなんかで観てもクオリティは変わらない。

舞台も最近はDVDやBlu-rayが発売されるようになりましたが、こっちはクオリティ同じとはいかない。どうしたって生で観る感動には及ばない。

不利っちゃあ不利ですね。同じ感動を分かち合える人数が限られている。

でもなあ〜日本なんて小さい国じゃないですか。端から端まで移動してもアメリカ横断に比べたら距離短いですよね。

一度だけブロードウェイでミュージカルを観劇しましたが、賑わってたなぁ。チケットは現地に住む友人に取ってもらいましたが、けっこう大変だったよう。

日本からニューヨーク、そこからロチェスター(カナダとの国境近く。ナイヤガラの滝を見に行った)という旅でしたけど、一生分飛行機乗った気分でした。乗り物酔いする体質としては長旅でした…。

宝塚だと全国ツアーも当たり前ですが、なかなかそれは難しい。ああ見えて宝塚って日本最大の劇団ですからねぇ。そこまでの体力は他の舞台にはそうそう有りません。四季とか常設に近い状態でやってるけど。

観たことの無い人間に魅力を伝えるのは難しい。DVD観せて興味を持ったら連れて行く…くらいですかね。

スカイ・ステージなんかは布教にずいぶん貢献してそうですけどどうなのでしょう。


私は映画も観ますけど、やっぱり圧倒的に映像より舞台が好きです。

だから舞台役者には、特に才能ある舞台役者には生き残って欲しい。芝居で食える役者になって欲しい。舞台をずっと続けて欲しい。

だから2.5次元舞台も好きなんですよ、どんな才能が芽吹くかもしれない土壌として、そして偶に作品としても素晴らしいモノが登場するビックリ箱として。

好きな役者さんにはずっと演技しててもらいたい。いつ居なくなるか分からないなんて悲しい。うん、まあ、この世からも去ってしまった方もいらっしゃるんですけどね…涙。

今舞台のギャラが幾らなのか存じませんが、頑張って予算範囲内で最大限上げて欲しいなぁ〜。


なんでこんな話を延々としていたかというと、平野良くんが「一生芝居をしていられる役者になりたい」と何かで言っていたせいです。

日頃から考えている問題でもあったんですけど。

「この子、才能あるのにもったいないなあ…」と引退を残念に思った役者さんけっこういるんです。

一生役者でいるには、何はともあれ芝居で食べていけなければ。一生バイトしながら舞台に立つって切ない。たぶんいっぱいいるんだけど、そんな人。

私が大金持ちだったら幾らでもパトロンになってあげるのに…なんて妄想したり。私いいパトロンになると思うよ〜。見返り求めないし。いい舞台観せてくれることが最大の見返りですもん。

知人に売れないお笑い芸人さんと結婚した子がいました。「売れるまで私が支える!」って豪語していたけど、旦那さんが売れたようには思えないなあ。どうなったんだろうあの夫婦。

私は平野くんも馬場くんも「50代になった時が楽しみ」と考えています。若いイケメン俳優としてファンになったわけではないですから。50代になっても役者を続けていて欲しいし、どんなオジサンになっているのか楽しみでしかたない。その為には役者であり続けてもらわなくては。

彼らが50代の頃に私はン十歳だからたぶんまだ生きていると思う…たぶん……たぶん。

彼ら望海さんと同年代だから、そうすると望海さんも50代。わお! 望海さんどんな50代になっているだろう? まだ歌っていてくださるかしら?

いつか舞台で共演しないかな。馬場くんは歌えない(良い声してるんだけど自分で自分を下手だと思い込んでいる)けど、平野くんは歌えるから望みはあるかしら?

望海さん結婚してるかなぁ?

私自分が結婚願望ゼロだから他人の結婚にも無頓着なんですが、望海さんにはどっちであろうと幸せであって欲しい。


そんなことを考えていたら、望海さんサヨナラ公演の東京初日です。

千秋楽まで無事に駆け抜けられますように!

この世の全ての神にも仏にも祈りましょうぞ!!!


本当は宝塚の演出家になりたかった不二子

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