喫煙者
私、喫煙者なのですよ。
初めて吸ったのは22歳の時で、当時役者を演っていた私に喫煙者の役が来て、演出家が実際に「吸え」と。
しかたなく練習しました。時代的にピースかハイライトだろうということで、確かハイライトを吸ったような覚えが。
まあそのまま喫煙者になってしまったのですが、後で共演者から「煙草吸う前は喫煙者をゴミでも見るような目をしてたよ」と言われました。
今は特に嫌煙時代、喫煙者は非常に肩身が狭いです。家でもベランダでしか吸わせてもらえません。
父が禁煙に成功したので私もとうるさく言われるのですが、私はね、好きなのよ煙草が。法律で禁止されるまでは吸い続けてやる!と思ってます。
自分が昔嫌煙家だったから、非難する人の気持ちはわかります。でも吸っていい場所での喫煙までうるさく言われる筋合いは無いです。
確かに喫煙者の身体に着いた匂いが嫌というのも尤もな話ではありますが、香水のつけ過ぎだって嫌なものだし、他にも不快な匂いは幾らでもあります。ことさら煙草だけを糾弾するのもどうかと思います。
ってまあ、別に普段からそんな風に怒ったりは全然してないんですけどね。
子供の頃、当時の大劇場の楽屋口はちょっと覗ける場所がありまして、大浦みずきさんと朝香じゅんさんが喫煙しているところを見てしまったことがあります。
まだまだ子供で宝塚の生徒さんに夢を見ていた頃なので、実は結構ショックでした。
今思うと時代的に男役が舞台で煙草を吸うシーンが普通にあって、実際吸っている人とそうでない人では明らかに違うので、役作りの観点からも吸う人が多かったんでしょうけれど。
宝塚以外で私が好きな若手俳優さんも、役柄で初めて煙草を吸っていたのですが、明らかに吸い慣れていないのがわかります。
役者はある程度はいろいろ経験した方がやっぱり良いよなぁと思いました。もちろん法の範囲内で。
私はもう役者じゃないけど、今は好きで吸ってます。
やだ、この人喫煙者? 嫌い〜と思われても別にかまいません。
まあ…。
一箱千円になったら、止めるかもしれませんがね〜。
不二子