窓の外から猫の声🐈🐈🐈

2.5次元とか特撮とか。漫画や小説。平野良と望海風斗。

風と共に去りぬ

まだ宝塚に出逢う前テレビで観たのが最初です。

その後月組初演に始まり、最後に観たのは…一路真輝さん時代の雪組かな? ちょっと記憶があやふや。

映画の方は近くの映画館でリバイバル上映やっていたので、そこで何回か。

原作は中学生の頃に読みました。


望海さんと真彩さんでね、観たいんですよ。望海さんバトラーに真彩さんスカーレット、ピッタリだと思います。

スカーレットはもっと美人?

いやいや何をおっしゃいますか。原作読んでくださいよ。いえ読むまでも必要ないですよ、一行目に書いてあります。

「スカーレット・オハラは美人ではなかった」

映画のヴィヴィアン・リーのイメージが強くてスカーレットを美人キャラだと勘違いしている人は多いですが、彼女は魅力的ではあるけど美人ではない。

美人じゃないのに男性の心を捕らえて離さない、そういう女性です。偶にいるでしょ身近にもその手の女性。なんであの子があんなにモテるの?プンプンみたいな。男受けが良い分、同性には恨まれる。稀に同性にも人気ある人もいるけど。

スカーレットは典型的な男性受けオンリータイプ。スカーレットを好きな女性は母親とメラニーくらいです。

平時なら嫌なだけの女だったかもしれないけれど、時代は南北戦争。しかも敗戦側の南部の人間です。おそらくスカーレットのバイタリティが無ければメラニーは死んでいましたし、アシュレもメラニーの生死以前に壊れてました。

スエレンはフランクと幸せに結婚できたでしょうが…。


メラニーが死んでアシュレがもぬけの殻となり、スカーレットは長年のアシュレへの恋から覚めます。

確かにスカーレットが恋していたのはメラニー付きのアシュレだったかもしれませんが、その恋が真実でなかったと決めつけるのどうかと常々考えています。

だって恋なんていつだって錯覚じゃないですか?

そもそもアシュレという人間は成長過程において幼馴染(親戚でしたっけ)のメラニーの影響を受け過ぎてしまいました。母親の干渉過多のマザコンのように、大人になるのに必要な「自分」を作る土台にメラニーを取り込んでしまった。だからメラニーが死んだ時にアシュレの中のメラニーも消え去り、自分を保てなくなってしまった。スカスカの土台がアシュレを支え切れなくなったんですね。

その姿を見てスカーレットはアシュレに失望してしまうわけですが、普通にありません? 好きな人のダメな部分を見て幻滅するって。

この時点でスカーレットはバトラーと結婚していたし、次第にバトラーを愛するようになっていただけで、もしバトラーの存在がなかったら…スカーレットはたぶんペシャンコになったアシュレを支える側に回ったのではないかと私は思います。

すごいと思うんですよ、スカーレット。アシュレと約束したというだけの理由で身重のメラニーを連れて戦火を潜り抜け、荒廃したタラを復興させる為に良い悪いはともかくなりふり構わず働く。肉体労働も辞さないし商売もやる。

全てはタラとアシュレとの約束の為。

やれませんよ、普通。タラはまだしもメラニーは恋敵です。好きな男の赤ちゃんを身篭った女を命懸けで助けられます?

メラニーは天使のようと言われますが、誰にでも優しいメラニーという女性を私はずっと不気味に感じていました。或る意味、人間離れはしてます。もちろんフィクションの人物ですが、全てに優しいのは誰にも優しくないのと同義と思います。

メラニーはもちろんアシュレを愛していたのでしょうが、それはアシュレという人間というよりアシュレの中の自分…アシュレと一体化した自分自身なのではとしら思えます。

理解できないとずっと思っていたメラニーの本質を見たと思えたのが、天海祐希さんバトラーの時の舞希彩さんメラニーの演技。

なんて言えばいいのか…なんかこう「イッちゃってる」んですよ。精神の有り何処が他の人間と違う。別の世界に生きている。人間なんだけど人間じゃない。だから天使のように普通の人間には見える。

舞希さんのメラニーはこの世の人ではなかった。徹頭徹尾地上の人間であるスカーレットとはそりゃ正反対なはずだわと理解できました。

こんな人の近くに育ったら自分を失うのも無理はありません。天使と人間は共に成長することはできない。アシュレがメラニーとの混合体に育つのは必然。アシュレとメラニーの夫婦は本当の意味で一心同体なのです。男と女ではなく、2人で1人。同じ人間。

もしメラニーと完全に離れて成長していたらアシュレは違う人間になっていたでしょうが、スカーレットが憧れたエレガンスはそのまま持ち合わせてただろうから、やっぱりスカーレットはアシュレに恋していたかな?

メラニーの混ざっないアシュレならスカーレットと結ばれていたかもしれないし、その方が良かったと思います。

そしてバトラーこそメラニーと結ばれるべきでした。

無頼漢のように振る舞っていてもバトラーは実際には繊細な人です。だからこそスカーレットの火に焼かれ、焼き尽くされてしまったのでしょう。

バトラーはスカーレットには憎まれ口を叩いてもメラニーには素直です。まあメラニーには恋していないからではありますが、自分が素直になれる女性としての存在価値をようく考えるべきでしたね。

もっとも出逢った時にはメラニーはアシュレと婚約していたので、最初から対象と見ていなかったでしょうが。

まあ、スカーレットとバトラー、メラニーとアシュレという組み合わせだからこそフィクションとして面白いのだけれど。


そんな御託を並べつつ、望海さんと真彩さんの風共希望。

ですが!

植田紳爾さんの脚本演出の「風と共に去りぬ」は嫌!

絶対に、嫌!

マトモな風共が観たいです。

スカーレット2とか要らん。

あなたと私は裏表♪

じゃねーよ、なんだそれ。そんな歌歌ってる暇ねーよ。削れ!

でも無理なのかなあ、氏が生きている限りは…。


不二子

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