花の下にて春死なん

2018/11/19 20:47

「義経妖狐無限桜」をDVDにて視聴。

昔、同じ雪組さんで義経主役のバウホール公演がありました。

「花のもとにて春」1990年上演。高嶺ふぶきさん主演。

遮那王（牛若・義経）…高嶺ふぶき

武蔵坊弁慶…轟悠

源頼朝…古代みずき

至極真っ当な義経譚です。遮那王時代の高嶺さんがとても可愛らしく美しく、キラキラしていました。弁慶の轟さんもまだまだ下級生だったので若々しくてちょっと可愛い。

作品としては凡作ですが、出演者の熱意と若さ美しさを感じるには充分だったように思います。

さて「義経妖狐無限桜」はタイトル通りにちょっとファンタジー寄り。評価はあまり高くはないようですが、私は嫌いじゃないです。何回も観るのは辛いけど１、２回なら通えるかな。チケットの有無は別として、そして私は望海さんしか観に行かない女。

朝美絢さんの義経は実に嵌っている。嵌り過ぎていると言ってもいい。彼女はこういう悲劇的な青年がとてもよく似合う。

バウホール公演の主演者としては申し分ない。しかしこれ以上のキャパの劇場だとどうなるか若干の不安があります。もちろん新人公演ではなく本公演のです。

ただそれは誰でも同じことなので、今そこに言及する必要はないですね。

歌も演技もまあ及第点、ダンスはちょっとわかりませんが義経（この作品ではヨシツネでしたっけ）らしさを存分に感じさせていました。このヨシツネはどうやら大陸に渡るようですね。成吉思汗になっちゃうのかしら？

朝美さんの魅力はなんと言っても類稀なる美貌。本当に美しくていらっしゃる。同期の月城かなとさんも美貌の人ですが、タイプが違いますよね。月城さんの方が男役には向いている。朝美さんは例えば「風と共に去りぬ」ならスカーレット、「ベルサイユのばら」ならオスカルが似合い、月城さんはバトラーやアンドレが似合う。ベルばらも風共もお断りしますけどね。

今回永久輝さんのヨリトモと並んだところを見て、朝美さんと永久輝さんの風共やベルばらをふと観てみたいと思いました。写真だけでもいいかな、それかタカスペとかのワンシーンだけ。

前にも書きましたが、朝美さんのパッションはかつての雪組トップ・汀夏子さんを彷彿とさせる。汀さんより朝美さんの方が遥かに美形ですけどね。オラオラ上等！思いっきりやっちゃってください！って感じ。大丈夫、雪組って元はそういう組です。

義経仲間の高嶺さんも美貌の人でしたが、結構なオラオラ度でした。

雪組生え抜きではないけれど朝美さんには間違いなく雪組の血が流れてますよ（笑）。

ツネ役の星南さん。

この方ねえ…。うん。いつもよりはマシでした。人間の役じゃないからかしら？

ごめんなさい、私には星南さんあまり可愛く見えないんです。いやもちろん私たち一般人と較べたらすご〜く可愛くて美しいと思うんですよ。でも舞台では彼女は魅力的に感じないのです。ファンの方には申し訳ない。

ツネはそれでも可愛くは見えたしお芝居も破壊的ではなかったかな。人間の役じゃ…。お歌は…歌ってましたっけ？もしかして私の記憶から消えてるのかな。

星南さんは舞台人向きではないなと思います。本人が好きでやってるのを他人がとやかく言うべきではないのでしょうが、ヒロインとかされちゃうとね…うん。以上。

ヨリトモ役の永久輝さん。

カッコいい。超カッコいい。お髭も似合ってダンディ。そしてアホ可愛い。マサコの尻に敷かれているのが愛しいです。

でも永久輝さんの弱点も強く感じました。全体的にか細い。身体がじゃなくて声も芝居もまだ全然芯が通っていない。下級生感がある。